キッシュプレートの朝ごはん

「うつわと焼き菓子 うみとじかん」坂本和歌子さん　vol.4

こんにちは。
8月の「器店主の朝ごはん」コラムを担当しております「うつわと焼き菓子 うみとじかん」の店主坂本和歌子です。
とうとう最後の4日目の朝ごはんです。なんだか少し寂しいですね。1ヶ月お付き合いいただきましてありがとうございました。最後のコラムもどうぞよろしくお願いいたします。

窯出しの日

今日は朝から窯出しをしていました。
少し窯の温度を見てから朝ごはんを食べようと工房にいったところ窯出しにちょうど良い温度まで下がっていたので、ついついうつわがどんな焼き具合になっているのか気になって、窯を開け、窯出しを始めてしまいました。
そしてそのまま熱中してしまい、朝ごはんを食べるのを忘れてしまいました。
11時30分頃、ちょうど窯出しが終わったくらいに
「和歌子さん、試作おねがいします。」
と、喫茶ゆあみのスタッフが次のランチの試作、キッシュプレートのキッシュを持ってきてくれました。
「そうだった。今日は試作の打ち合わせの日だった。」
そうして私のすっかり遅くなった朝ごはんは新作のキッシュになりました。

この日のメニューは季節の野菜をたっぷり使ったチキンのキッシュ。今日はズッキーニがたくさん入ったキッシュです。
大分県産の無農薬のお野菜たちのサラダとマッシュポテト。キッシュは優しく、それでいてコクのある味で少し大きめのキッシュですがぺろりと食べられるおいしさです。こちらのキッシュもワタナベマキさん監修です。

このプレートに乗っているミニトマトは私の父が自宅の裏の畑て育てたトマトです。
素人ながらたくさん野菜を育てていて、安心の美味しいお野菜を分けてくれるので、今日はそれを載せて彩りを加えました。
味も甘くてみずみずしいミニトマトです。

メインのキッシュが載っているうつわはおはなプレートです。おはなの形をイメージしてつくっています。
華やかなおさらで食べ物を載せてテーブルに出すと、可愛らしくついにっこりしてしまう佇まいです。
毎日使ううつわに可愛らしさや微笑ましさを加えることができたら日常の小さな幸せに繋がるのではないかと考えています。

こちらは鹿児島県産のパッションプルーツをかけたヨーグルト。
パッションフルーツをオリゴ糖で少し溶いて甘くしたものをヨーグルトにかけました。甘酸っぱくて暑い夏にもってこい。元気がでる酸味でとてもおいしかったです。

ヨーグルトを入れているうつわは、カフェオレボウル（小）です。
カフェオレボウルはシンプルな形で使う人によってその人独自の顔を見せます。ご飯をついだり、スープや飲み物をそそいだり、どんなことにも使えるひとつは持っていたいアイテムです。

飲み物は「うみとじかん」と同じ通りにある「オセロコーヒー」さんのコーヒーにたっぷり牛乳をそそいでホットコーヒーラテにしていただきました。
味わい深い「オセロコーヒー」さんの深入りコーヒーはラテにしてもとても美味しいです。

しらゆりカップアンドソーサは私がずっと作っているお気に入りのうつわのひとつです。かれこれ18年作り続けている、いわば私のデビュー作のような大切な作品です。しらゆりのかたちをイメージして可憐な佇まいをしています。
今回はコーヒーで使いましたが、紅茶にもとてもあう形です。

今日は最後の朝ごはんの紹介でしたが、今回ご紹介した朝ごはんはわたしの朝ごはんの中でもちょっと豪華な朝ごはんたちでした。
いつもはもっとさっと簡単に済ませることも多いですが、そんな時でも手作りのうつわに載せるだけでその日が充実するような、満たされた１日になるようなそんな気持ちにしてくれます。
世界にはたくさんの作家さんがいらっしゃいます。是非、自分の大好きな作家さんを見つけて、少しずつ集めてみるのはいかがでしょうか。
私も、これからも微力ながら、うみを越えてじかんを超えてお届けしたい素敵なものたちをご紹介していければと思っています。

1ヶ月間ありがとうございました。
今後とも、「うみとじかん」をどうぞよろしくお願いいたします。

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