ふるさとを想う朝ごはん
「うつわと手仕事 廻り道」峯山真里奈さん vol.1
こんにちは。神奈川県鎌倉市で「うつわと手仕事 廻り道」という作家ものの器や、手仕事を扱う店の店主をしている峯山 真里奈です。今回から4回にわたって、とある日の我が家の朝ごはんをご紹介させていただきます。自分らしく、楽しくうつわを使っている様子が伝わればいいなと思います。そして、今回このお話をいただきじっくりうつわ選びからまず始めて朝ごはんのメニューを思いつきました。うつわを手に持つたびに、作家さんとの出会いの思い出がよみがえり、そうした時間がなによりも好きだったことを今回気づかせていただき、あわただしい朝が充実した豊かな時間を過ごすことができました。
さて、第一回目朝ごはんは、「ふるさとを想う朝ごはん 」です。
娘が生まれたばかりの我が家は、秋田県から旦那さんのお父さん、お母さんが鎌倉まで孫に会いに来てくれるようになりました。はるばる来てくれるときは、お父さんの畑で育てた採れたての季節のお野菜や、秋田のおいしいお米を車いっぱいに積んできてくれます。
この日の朝ごはんのお野菜もお父さんが育てたものたち。ほくほくのジャガイモをポテトサラダに、みずみずしいキュウリは浅漬けにしました。
ポテトサラダの小鉢は関太一郎さん、あえて鉄分を多く含ませた鉄飛びの表情が美しいんです。浅漬けのうつわは佐々木智也さんの花中皿。砥部焼のうつわはなんといってもお野菜を美味しそうに引き立ててくれます。
上 小鉢 関太一郎
下 花中皿 佐々木智也
そして秋田へ帰る前に作ってくれたお母さん特製のいものこ汁。
名古屋出身の私は初めて本格的な東北のいものこ汁をいただき
鶏のお出汁がよくでて、さといもの甘味に感動。
味付けはこちらの秋田県の一家に一本は必ずおいてあると有名な味どうらくの里。我が家もお世話になっております。
汁椀と飯碗はそれぞれお気に入りのもの。
旦那さんは、結婚した当初、義実家より譲っていただいた秋田の名産 川連漆器。私は岩手県を旅した際に出会った、安比塗漆器工房の汁椀。漆器は使っていくことで漆の中の色が出てきたりと使う人によって、経年変化が違いどんどん愛着がわいていきます。
飯碗は北海道の加地学さんのもの。力強さのある加地さんのうつわが好きで、集めています。
朝はバタバタ忙しいので夜におかずを作り置きして朝いただくことが多い我が家は、この日はししゃもの南蛮漬けを作り置きしました。
焼き魚を盛り付けるお皿は、秋田県の中嶋窯さんの楕円皿にこちらも佐々木智也さんの長方皿です。お二方とも修行先の産地の焼き方を重んじ作られているので日常遣いにとても重宝しますし、どんな馴染み深い日本の手料理もより素朴なあたたかみを引き出してくれます。
上 中嶋窯のうつわ
下 角皿 佐々木智也
お箸は秋田県の老舗の漆器屋さん、阿部始漆器店のもの。ごはんがつかみやすく口当たりが優しいので、細長い先の使い勝手の良さから毎日気に入って使っています。
お箸 阿部始漆器店
今回は、東北のお料理を作ってみたので、東北にルーツのある作家さんのうつわを多く選んでみました。寒い冬を乗り越え作られたうつわにしか出せないあたたかみがありますよね。
●川連漆器 (汁椀/秋田県)
●安比塗漆器工房 (汁椀/岩手県)
●加地学(飯碗/北海道)
●関太一郎(小鉢/群馬県)
●李將勲(変わり皿/奈良県)
●佐々木智也(花中皿.角皿/愛媛県)
●中嶋窯(楕円皿/秋田県)
●阿部始漆器店(お箸/秋田県)
神奈川県鎌倉市大町2-8-14
定休日:不定休のため来店の際は営業カレンダーを確認
営業時間:平日12:00-16:00、土日祝12:00-17:00
mail:mawarimichi.mm@gmail.com
https://mawarimichi-mm.stores.jp
Instagram:@mawarimichi_mm
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