大好きなお雑煮の朝ごはん
「Artstellas器物家(アステラスどうぐや)」武田直子さん vol.1
明けましておめでとうございます。東京都杉並区荻窪でうつわや暮らしのどうぐのお店を営んでおります「Artstellas器物家(アステラスどうぐや)」の武田直子です。
今回から4回にわたり1月の朝ごはんと共に暮らしにまつわるお話をさせていただきたいと思います。どうぞお付き合いください。
お正月三が日が過ぎたばかりの休日の朝。お正月のご馳走もひと段落、ごはんもちょっと簡単に済ませたいときにとっても便利なお雑煮の出番です。なにしろ私はお雑煮が大好きなのです。お正月に食べるお雑煮ですが、各地域、各家庭でも千差万別本当にそれぞれ違う具材で作られる、まさにそれぞれの家庭の味、それがお雑煮ですよね。
年末近くになると来店されるお客様みんなにお雑煮の内身を聞いてしまうほど、お雑煮はみんな違って面白いのです。
以前お雑煮会という各自家のお雑煮を作って食べる会を催した際にはその地で採れる食材や、変わり種の汁のないお雑煮(!?)など地域の特性が分かるお雑煮大集合でとっても興味深いものでした。
お雑煮というお椀の中に家のルーツがギュッと詰まっている、それを窺い知る、だから毎日バタバタの中ではなくお正月という少し改まった時間にいただくお雑煮は特別なのだなぁとも思うのです。
そして我が家のお雑煮、基本は宮城県仙台市のお雑煮です。
・お餅
・鶏もも肉
・おひきな(大根、人参、ごぼうの千切りにしたものを本来は一晩外に出して凍らせ味を染みさせますが、今は冷凍庫です)
・高野豆腐
・干し椎茸
・しらたき
全て千切りをして醤油で味付けします。
それだけで十分具沢山ですが、母が沿岸部の出身のため、飾りに帆立、かまぼこ、伊達巻、いくらを乗せ、最後に仙台せりを飾り出来上がりです。ほとんどが地元で採れるものを使っていますが、両親のお互いの家庭ならではの材料が混ざっているのが興味深く、東京生まれの子どもたちにおじいちゃんおばあちゃん、それぞれの地元の話をするきっかけにもなっています。
とはいえ今日は簡単に済ませたい朝ごはんなので作り置きのおひきなと具材を煮てお餅をいれ、せりだけ飾っていただきました。そんなちょっとお正月のご馳走にも飽きた朝の栄養たっぷりだけどシンプルなごはんでした。
【うつわの紹介】
お椀(中村彩子)
お箸(中村彩子)
お盆(藤原啓祐)
湯呑み(余宮隆)
箸置き(赤地径)
次回も我が家の食卓の風景や、お気に入りのうつわ、暮らしのことなどをお話しさせていただきたいと思います。それではまた来週土曜日にお会いしましょう。
東京都杉並区荻窪4-25-9
TEL:03-3393-4448
営業時間:12:00〜19:00
定休日:日曜・祝日
http://www.artstellas-douguya.com
Instagram:@artstellasdouguya
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