器で叶える、マイカフェモーニング
「nokaze -うつわと物語の家-」中藤さんご夫妻 vol.1
こんにちは。京都岡崎で器ギャラリーと「nokaze -うつわと物語の家-」を営む、店主の中藤夫妻です!今回から、4回にわたって、我が家の朝ごはんを紹介します。
まず初めに、恐縮ながら宣言したいことが...。私たち夫婦は、毎日ちゃんとした朝ごはんを食べていません。代表の私は、朝起きるとすぐに何かに熱中し始め、朝ごはんを食べるのを忘れてしまうことが日常茶飯事です。そして、妻は朝が大の苦手です。アラームをたくさん設定していて、止められたと思ったら、たいていはスマホのアラームを止めたあとも、5分くらいぼーっと。。
そんな生活をしています。決して、誰かに見せられる生活をしていません。そんな生活で、私たちの気持ちにスイッチを入れてくれる物があります。器です。器を選んでちょちょっと盛り付けるだけで、ちょっとだけ朝が楽しくなる。そして、まるで自分だけのカフェにいるような妄想気分に!
今日はそんな話です。それでは、今日の朝ごはんです。
いつもの朝、冷蔵庫にあるものが、器でカフェモーニングに
この日の朝ごはんは、すごく普通です。おにぎり、卵焼き、昨日のきんぴら、冷蔵庫にあったミニトマトとオクラ。どれも作り置きか、切っただけのものばかり。
時間にしたら、卵焼きを焼いて、おにぎりを握るまでに10分もかかってないと思います。ちなみに我が家の卵焼きは甘くない派で、塩胡椒にマヨネーズと牛乳を隠し味で入れた味付け。
そんななんてことない、メニューたちをお気に入りの器にのせてみたら、なんだか急に“カフェ風モーニング”に見えてきて、自分でもちょっと粋な生活をしているなと自慢したい気持ちに!
朝ごはんに最適ワンプレートなら、古谷製陶所
今回使ったのは、信楽焼、古谷製陶所さんの粉引の八角長皿。この器、白っぽくてナチュラルなんだけど、鉄粉のぽつぽつが入っていて、一つひとつ焼き色が違って、唯一無二の私だけの器なんです。自分の子のように重宝しているこの器。
なにより、軽い・洗いやすい・盛りつけがまとまるの三拍子がそろってる。
そして、「ちょっと立ち上がった縁」が大好きで、なんでも盛りつけやすい。「縁」のおかげで、適当に乗せても、全体が“ゆるくまとまって”見える感じがちょうどいいんです!
この日は、残り物中心の「頑張らない朝ごはんの日」だったけど、器を変えただけで、ちょっとだけ気分がシャキッとしました。
そして、今日の器選びのもう一つのポイントは同じく古谷製陶所さんのりんご鉢。このかわいい器が本当におすすめ!りんご型の丸く、ころんとしたフォルムに、ちょっと何かを載せるだけで、食卓をカジュアルでありながらも華やかにしてくれます!この器、日本だけでなく、中国などの海外でも大人気。本当に大人気で手に入れるのにも一苦労しますが、一つ持っておくだけで、食卓の幅を広げてくれます!
マグカップは今日の気分で!みんな違ってみんないい
朝ごはんに合わせて、もうひとつの楽しみがマグカップ選び!私の場合、マグカップが毎朝の自分の鏡になって、気分を映し出してくれます。
気合いを入れたい日は、明るいカラーでスタイリッシュなマグカップで。少し気分が凹んでいるときは、シックな色のマグカップで。そんな気分に合わせて、マグカップを使い分けています。
今日は、比較的穏やかな朝。気分上々、ゆったり充実した朝を送りましょうという気分。そんな今日は、温かくて明るい白色の千葉の作家さん・寺田昭洋さんのマグカップ。
がっしりしてて、見た目はちょっと重たそうなんだけど、手に取ると「あれ?軽い!」って驚くくらいの軽さ。たっぷり入れても、軽くて、口触りが優しくて、飲みやすい。
マグカップを集めることから、コーヒーにはまり、最近は全自動コーヒーメーカーを購入して、色々なコーヒー豆を飲み比べるのにはまっています。それ故に、最近コーヒーを飲み過ぎ。カフェインで頭を起こす必要もない、優雅な日だったので、ノンカフェインのルイボスティーで。
マグカップが変わるだけで、気分が変わる。これも器選びの楽しみの一つです。
器って、気持ちを切り替えるスイッチかも
朝って、「あー、今日も始まるか〜」って気持ちと、「今日は、ちょっとだけ自分に優しくしたいな」って気持ちが入り混じる時間だなーと感じています。そんなときに、お気に入りの器をひとつ使うだけで、ほんの少し、自分を大切にできてる感じがする。それが私にとっての“器のある暮らし”です。盛りつけが映えるとか、センスがどうとかは正直どうでもよくて(笑)、「この器を選んだ自分、ちょっといい感じ、粋だよな」そう思ったら、それで十分。
器にはそんな魔法があります。器を楽しむことで、人生をもっと楽しめるようになる方が少しでも増えたらいいな、その手伝いができたらいいな。といつも思っています。
最後に、今日使った器たちをご紹介します。
古谷製陶所(信楽焼)八角長皿 鉄散(作品詳細はこちら)
・軽くて、毎日使えるプレート、ワンプレートごはんに最適!
・サイズはサンマが一本乗るサイズで様々な料理に最適
・白だけど、素朴で温かみあり、焼き色の表情も唯一無二
古谷製陶所(信楽焼)りんご鉢・りんご皿シリーズ(作品詳細はこちら)
・りんごの可憐なかたちと手のひらにちょこんと収まる可愛らしいサイズ感
・ちょっと何かを載せるだけで、食卓をカジュアルでありながらも華やかに
・色々な色を集めてもかわいい器
寺田昭洋(千葉)/白マグカップ(作品詳細はこちら)
・安定感抜群、大容量でいて、かつ非常に軽い
・たっぷり入れても、軽くて、口触りが優しくて、飲みやすい。
・穏やかなホワイト色
ちなみに、箸置きにもこだわりがあり、箸置きは「津軽びいどろ」さんの箸置きです。漁業用の浮玉から生まれた技術を生かして、ガラスのテーブルウェアを作る青森の「津軽びいどろ」さん。カラーバリエーションも豊富で、食卓に花を添えてくれます。
毎日バタバタしてて、理想の朝なんてなかなか来ないけど、器ひとつで気分が変わるなら、やってみてもいいかも。自分の朝をごきげんにするために、特別な食材や時間はいらない。ちょっと好きな器をひとつ、選ぶだけでいい。
そんなマイカフェモーニング、あなたの明日の朝にも、ぜひ。
次回予告:パンとスープと、器の魔法
次回は、「トーストとスープだけなのに、なんでこんなにテンション上がるの?」という朝の話をお届けします。
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