【レシピ直伝】立石「ブンカ堂」の小粋なおつまみと「極上<宝焼酎>」のお茶割りで楽しむ“大人のおうち飲み”
ここにきてやっと、夕方、秋の風を感じられるようになってきましたね。そんな季節の変わり目、衣替えと同じように“おうち飲み”も、夏のビールやチューハイから、香りや味わいを楽しめるお酒に切り替えてみてはいかがでしょう?
そこでおすすめしたいのが、最近どんどん人気が高まっているという“お茶割り”。緑茶やほうじ茶などのお茶で焼酎を割った、飲み心地のいいお酒です。
食事やおつまみを引き立てるやさしい味わいは、炭酸や甘みの強いお酒が苦手な人にも打ってつけ。さらに甲類焼酎は糖質ゼロ(※1)・プリン体ゼロ(※2)なので、健康意識の高い大人世代からも注目されています。
※1 食品表示基準による
※2 100ml当たりプリン体0.5mg未満をプリン体ゼロと表示
※1・2 一般的に焼酎甲類には糖質・プリン体は含まれていません
いま話題の“コの字”酒場
「ブンカ堂」に教わる
“緑茶割り”に合う
おつまみレシピ
“お茶割り”はちょっとしたコツで、おうちでも簡単においしくつくれるということで、いま話題の人気店にその方法を伝授していただくことに!
ご登場いただくのは、東京・立石で居酒屋「ブンカ堂」を営む西村浩志さん。コの字カウンターが懐かしい雰囲気の「ブンカ堂」は、連日満席の大繁盛店。西村さんが手づくりする、ひとひねりされたセンスあるおつまみに、ハマッてしまう人が続出なのです。
そんな西村さんが「家でゆっくり“お茶割り”を楽しむなら」とおすすめしてくれたのが、「極上<宝焼酎>」。
普段お店ではベーシックな「宝焼酎」を使用していますが、今回用意してくれたのは、樽で寝かせた熟成酒が3%ブレンドされ、まろやかなコクが楽しめる“極上”版。香りや成分にお茶と共通している部分があるので、その相乗効果で味わいがぐんと深まるそうなのです。
この「極上<宝焼酎>」にはウーロン茶やほうじ茶など、どんなお茶も合いますが、今回はやさしい甘みが特徴の緑茶をキリリと冷やして使用。水出し、ティーバッグ、急須……と淹れ方を変えた3種の“緑茶割り”と、それぞれに合うおつまみを教えていただきます!
01
水出しの緑茶割り
×
レモンを利かせた
鶏ささみソテー
まず西村さんがつくってくれたのは、「極上<宝焼酎>」を水出し緑茶で割った“緑茶割り”。ポットに茶葉と水を入れて冷蔵庫で一晩おき、時間をかけてじっくり水出しすると、驚くほど甘みのある緑茶になるのだとか。
「深蒸し緑茶を使えば、さらにコクとまろやかさがアップします。『極上<宝焼酎>』と緑茶の割合を1:5くらいにすると、お茶の風味をしっかり感じられておいしいですよ。その割合を最後までキープするには、氷が溶けないよう、冷やしたグラスに氷をたっぷり入れるのがコツです」
今回「“緑茶割り”に合うおつまみのレシピ」とリクエストしたところ、西村さんがつくってくれたのは「鶏ささみのレモンバター醤油」。レモンのほんのりとした苦みが、“緑茶割り”の甘みと絶妙なマッチングで、箸が止まらないおいしさです。
「“緑茶割り”は香りがおだやかなので、こってりした料理よりも、和食やサラダなど軽やかなもののほうが相性がいいと思います。ささみの代わりに白身魚でも合いますよ」
Recipe
鶏ささみのレモンバター醤油
【材料(1人分)】
鶏ささみ……2本
レモン……1/4個分
バター……10g
醤油……大さじ1
塩、こしょう、小麦粉、オリーブオイル……各適量
ベビーリーフ、ミニトマト……適宜
【つくり方】
①レモンは皮をむき、5mm角のあられ切りにする。
②鶏ささみの筋を取り、塩、こしょう、小麦粉をまぶす。
③フライパンにオリーブオイルをひいて中火にかけ、②の鶏ささみを2分ほど焼く。裏返して1分ほど焼いたら取り出す。
④同じフライパンに①のレモン、バターを入れ、焦がさないように弱火で火を通し、醤油を加え混ぜたら火を止める。
⑤皿に③の鶏ささみを盛り、④のソースをかけて、ベビーリーフとミニトマトを添える。
02
ティーバッグの緑茶割り
×
浅漬けのヨーグルト和え
次に西村さんが教えてくれたのは、緑茶のティーバッグを使ったお手軽バージョン。まず、耐熱グラスにティーバッグを入れ、お湯を注ぎます。このとき、通常の倍の濃さで淹れるのがポイントです。
氷をたっぷり加えて冷やします。この氷が溶けて冷えると、ちょうどいい濃さの緑茶に。さきほどと同じように「極上<宝焼酎>」を1:5の割合で割れば、“お手軽・緑茶割り”の出来上がり。ここで、西村さんが選んだグラスは……
なんと、ワイングラス!
「ワイングラスの口がすぼまっているのは、ワインの香りを閉じ込めるため。“緑茶割り”もこのグラスで飲むと、香りをダイレクトに楽しめますよ。しかも、雰囲気のいいバーで飲んでいる気分になれます(笑)」
おつまみとして添えたのは、「ブンカ堂」の名物メニュー「浅漬けのヨーグルト和え」。ミョウガやキャベツの浅漬けを自家製ヨーグルトソースで和えた一皿です。乳酸菌の香りとコクに、緑茶×「極上<宝焼酎>」の旨み成分が掛け合わさって、至福の味わいです。
03
急須で淹れた緑茶割り
×
カステラ
バターシナモン
休日には、ゆっくりお茶を淹れる時間も含めて“緑茶割り”を楽しむのもおすすめです。
耐熱グラスにたっぷりの氷と「極上<宝焼酎>」を入れてスタンバイ。急須に通常の倍量の茶葉を入れ、お湯を注いで1分ほど蒸らしたら……
急須から直接グラスに緑茶を注ぎ入れます。
「やっぱり淹れ立ての緑茶は香りがいいですね。氷で急冷すると、香りは飛ばずに苦みや渋みが和らぐので、飲みやすくなります」
すっきり飲める“緑茶割り”は、実はスイーツとの相性も抜群。
コンビニやスーパーで買ったカステラがあれば気軽におしゃれな一皿ができますが、西村さんはそこをひとひねり。トースターで軽く焼いてスライスバターをのせ、シナモンパウダーをふりかけた贅沢バージョンに仕上げてくれました。
いつもの“おうち飲み”が、ちょっぴり特別な時間になりそうですね。
“おうち飲み”なら
好きな濃さにアレンジ
「何杯かつくって、自分好みの割合の“お茶割り”を見つけるのも“おうち飲み”の楽しさだと思います。慣れないうちは、量をきちんと計るのも大事。まずは基本の1:5から始めて、濃いめ、薄めを試してみてください」
ちなみに西村さんは、店で出すちょっぴり変化球のおつまみも、同じ考え方で編み出しているそう。ベーシックな定番料理を元に、素材を1つだけ変えてみたり、味つけやソースを別のものにしてみたり……という具合。基本を大事にしているからこそ「ブンカ堂」には、多くの人に愛される名物料理が次々と生まれるのかもしれませんね。
「極上<宝焼酎>」アルコール度数:25度 内容量:600 ml 価格:664円(税込)
すっきりした飲み口かつ、芳醇な余韻が楽しめる「極上<宝焼酎>」の“緑茶割り”は、食事時間にもお酒時間にもぴったり。自分好みの割合でつくって、おいしいおつまみとともに、ゆっくりのんびり1日を振り返る時間を楽しんでみてはいかがでしょうか?
「ブンカ堂」の店主・西村さんに“お茶割り”の魅力とおつまみレシピを教えていただくこの連載は、全3回でお届けします。10月はほうじ茶や玄米茶などいろいろな種類のお茶を、11月は温かいお茶を使った“お茶割り”をご紹介する予定ですので、お楽しみに!
※お酒は20歳を過ぎてから。ストップ飲酒運転。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒は楽しく適量を。
photo:大森忠明
Profile
ブンカ堂
東京都葛飾区立石4-27-9
TEL:03-5654-9633
https://bunkadoukeiseitateisi.owst.jp
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