【料理教室SPICEUP連載vol.02】献立づくりの困りごとについて
大阪と東京にアトリエを持ち、予約の取れない料理教室SPICEUPを主宰する桑原亮子さんの連載です。
新刊『予約の取れない料理教室の作りたくなる日々の “たれ”』情報やレシピのご紹介とともに日々のごはん作りのモチベーションを上げるヒントが詰まったエッセイ連載です。
こんにちは! 料理教室SPICEUPの桑原亮子です。
料理において大変だと思っていることは何ですか?
人それぞれだと思いますが、意外と一番頭と気を使うのが〝献立決め〟ではないかと思っています。
料理教室を10年やっていて、生徒さんの口からからよく聞く、悩みのような質問の一つが
「毎日の献立決めがとても面倒です。家族の好みもバラバラで、考えるのが億劫なんですよね。いったい何を基準に決めればいいんでしょう。」
というものです。
かくいう私もそう。
いつも料理教室の献立決めには頭を悩ませている気がしています。
ではなぜ、「献立を考えるのが面倒」なのでしょうか。
〇疲れていて夕飯を考える余力がない。
1日いろいろな活動をして疲れているもんね。
〇栄養バランス、調理時間、材料費、家族の好き嫌いなど、考慮すべき条件が多い。
これらをパズルのように組み立てるわけですよ。いや、大変だよね。
〇何が正解か分からない。
意外とこれが一番大きな要因なのかもしれない。
考えて作った献立が、必ずしも相手に喜んでもらえるとは限らないから。
ざっと、こんな理由が思いつきました。
そう!この献立疲れを解消してくれるのが、新刊『予約の取れない料理教室の作りたくなる日々の “たれ”』の中に登場するベースの4種類の基本たれ達です。
まず、にんにくしょうゆだれ、柑橘だれ、エスニックだれ、辛みそだれ
それぞれ全く違う個性を持った彼らは、「味を決める指針」となってくれます。
トマトを買ってきて、何も考えずに各たれをかけてみてください。
それだけで全く味わいが違う料理になります。
もちろん各家庭の好みに合わせたアレンジはご自由に。
ね、考える手間が少しだけ減りそうでしょ?
更に、4種類のたれの味のバリエーションが各々の好みにフィットしてくれる可能性も高いですよね。
お酒好きの方には、パンチのある辛みそだれを。
酸っぱい物好きな人には、さわやかな柑橘だれを。
そんな感じで、各々がストレスなく自由に好きな味を楽しんでも良いわけです。
もちろん、市販品と組み合わせても良いのです。
新刊の中でもかまぼことたれを組み合わせるレシピが登場しますよ。
長々と書きましたが、“たれ”は
・味を決める指針となってくれる。
・献立を決めてくれる。
・市販品と組み合わせても良い
など、作っておけばちょっとだけ日々の料理が楽になる頼もしい存在でもあります。
ぜひ、皆さんの食卓でたれ達を活躍させてくださいね!
そして新刊が献立疲れの解消に、お役立て頂ければ嬉しいです。
さて、次回の連載(10月24日予定)では、好きな味について書いてみたいと思っています。
来週もぜひお付き合いくださいませ。
トマトといかのあえ物
トマトとしょうゆって意外に相性がいいんです。
これまた相性のいい、いかと合わせたあえ物。
ちぎったバジルを散らすのもアリです。
◼️材料 (2 人分)
トマト… 1 個 → 食べやすく切る
するめいか… 小2はい(約150g)
A にんにくしょうゆだれ… 小さじ2
オリーブオイル… 大さじ1
塩… 適量
オリーブオイル(好みで)… 適量
◼️作り方
1 いかは足を引き抜いて内臓や軟骨を取り除く。胴は開いて短冊切りにし、足は食べやすく切る。
2 鍋に湯2カップを沸かし、塩ひとつまみを加えて1 を入れ、中火で30 〜40 秒ゆで、湯をきる。
3 ボウルにA と2 を入れてしっかりとあえる。トマトを加えてさっとあえ、塩少々で味を調える。器に盛り、好みでオリーブオイルをまわしかける。
楽天ブックスにて、数量限定で秘密のレシピカード付きの書籍を発売中!
賄いで書籍撮影スタッフに振る舞ったところ、あまりのおいしさに採用が決まった
“たれカレー”のレシピをプレゼントさせていただきます。
数量限定なので、気になる方は、お早めにご予約ください。
撮影/伊藤徹也 スタイリング/佐々木カナコ
◆◆本当は秘密にしておきたい!
◆◆人気料理教室の“おいしい”がすぐに作れる
◆◆たれレシピを大公開!
SPICEUPのたれは、混ぜるだけ。
しかも、作りおきができて難しいこと抜き!
日々のおかずやおつまみ、麺、スープまで
あっという間に作れるようになります。
「作りたいものが浮かばない」
「イマイチおいしく作れない」
「味付けがマンネリ化してしまう」
「料理を丁寧に作る時間がない」
そんな、ごはん作りのお悩みを一気に解決してくれます。
Profile

桑原亮子
料理家。通訳や翻訳などの仕事に従事したのち、料理好きが高じて料理教室SPICEUPを立ち上げる。現在は東京と大阪のアトリエでの対面レッスンおよびオンラインレッスンで、スパイスやハーブなどを取り入れた新しい家庭料理のレシピを提案している。3 人の子どもを持つ母親でもあり、日々の食事作りで培った作りやすいレシピが人気を集めている。レシピ提供や商品開発、テレビ出演など幅広く活躍中。著書に『予約の取れない料理教室SPICEUPの作りたくなる日々のごはん』(主婦と生活社刊)『レモンひと搾り、スパイスひとさじで。変わる、毎日の料理』(グラフィック社刊)がある。
https://spiceup-world.com/
instagram:@spiceup_world
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