【春の東京駅特集】①隙間時間をステキに埋める、東京駅のセルフカフェ

おひとりさま外食
2026.04.06

春ですね。
新しい場所で、新しい暮らしがはじまる。そんな方も多いんじゃないでしょうか。
期待と、ほんの少しの心細さが まぜこぜになったような、この季節。
4月の特集は、東京の玄関口「東京駅」をテーマにお届けします。
案内役は、食の楽しみを知り尽くした サカキシンイチロウさん。著書『大人の東京おひとりさま外食』でもおなじみのサカキさんに、「ひとりで、いい時間を過ごせるお店」を教えてもらいました。
進学や就職で「東京の人」になったばかりの方も、出張や旅の途中で、ふと立ち寄った方も。
にぎやかな駅のコンコースを抜けて、自分だけの「おいしい居場所」を見つけに行きませんか。
なんだか、いい時間になりそうですよ。

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東京駅は、セルフカフェの宝庫

東京駅を“目的地”に電車に乗る人は、案外少ないんじゃないかなぁ……。ボクは乗り換え駅として東京駅を使うことがほとんど。そうでなければ待ち合わせ。

JRを使った移動なら、どこから来る人にとっても便利な場所で、たとえば出張や観光で東京に来た友人と、ちょっとおしゃべりしようというとき。あるいはボク自身が出張前に打ち合わせをするとき。約束の時間の前に、東京駅で時間調節をする機会が増える。

時間の隙間を快適に埋めることができるお店を知っておくと東京駅はもっと楽しい場所になります。



「トリバ コーヒー 東京」は、椅子やテーブルなど、こだわりの調度品も魅力。


東京駅や駅周辺はおひとりさまにやさしいセルフカフェの宝庫です。なにしろ「スターバックス」だけでも東京駅に6軒。そのうちの2軒は改札の中。歩いて10分圏内まで範囲を広げると20軒近くのお店があります。テイクアウト専門のお店だったり、キャリーバッグを手元における旅人仕様のお店だったり、オフィスビルの中にあって、おなじみさんのワガママにも笑顔で応える対応力の高いお店があったりと、同じ「スターバックス」でもまるで異なる特徴をもつ店が集まっているのも面白いところ。

知らないのはもったいない「今日のカップ」で味わうコーヒー

「スターバックス」以外にも東京駅にはセルフのカフェがたくさんあります。

セルフカフェは移動の合間に使うのに便利なお店。先払いです。
飲み終わったらそのままお店を後にできるから、時間ギリギリまでのんびりできる。だからでしょうね、駅のお店はどこもにぎやかで忙しない。

ちょっと時間に余裕があるとき、ボクは東京駅前に広がる八重洲地下街「ヤエチカ」を歩きます。メインストリートの入り口に「スターバックス」と「ゴディバカフェ」「ゴンチャ」が並ぶ。

右手にちょっと歩くとドリップコーヒーを気軽に楽しむことができる「神乃珈琲」があって、ここの焼き菓子はコーヒーのお供においしい。

なおもずんずん歩いて京橋・銀座方面へ向かうと突然、視界が広がります。
オフィスビルの地下に、吹き抜けになった広場ようなスペースがあって、そこにセルフコーヒーのお店があります。

「トリバ コーヒー」。


ヤンマー東京B1フロアにある「トリバ コーヒー 東京」。吹き抜けのホールに面してゆったりした空間のコーヒー店です。

 

セルフサービスだということをのぞくと、昭和のコーヒー専門店のムードをもっているのがステキなんです。何十種類ものコーヒーカップが揃っていて、お店の人が選んでくれる。
今日はどんなカップを選んでくれるのかしらってワクワクするのね。

そういうサービスをするコーヒー専門店は、昔は多くて、中にはマイカップをキープできたりする店までありました。

店名の入ったカップでも、ましてや紙カップでもなく「今日のカップ」で味わうコーヒーは格別です。



編集部が訪れたときは、「WEDGWOOD」のミレニアムコレクションのカップで提供してくださいました。


それに、予約しないと食べることができないことで有名な「空也もなか」がコーヒーのお供に用意されているんです。もなかとコーヒーの組み合わせが意外な上に、おいしくそれを目当てに行くこともあります。



「空也もなか」とミルクコーヒーの組み合わせ。


30席ちょっとの小さなお店。
けれど客席配置が絶妙で、「広場に面した席」「広場を背中にしたテーブル席」「壁に向かったカウンター席」があるんです。

広場に面した席に座ると、広場でくつろぐ人たちのにぎわいが気持ちを明るくしてくれる。広場に背中を向けるとプライバシーを確保して落ち着いてコーヒーを楽しめるし、カウンターでは集中して仕事をすることさえできるんです。

知らないのはもったいないほど、使い勝手と居心地のよいステキなお店。




セルフカフェの手軽さがありながら、インテリアは落ち着いていて、ゆっくりコーヒーを味わいたくなります。


リモートワークもできる穴場のフードコート

もし、出張の前後に東京駅周辺で仕事をしたいときは、トリバコーヒーの隣のビルへ。
東京ミッドタウン八重洲の二階に「ヤエパブ(Yaesu Public)」というフードコートのような場所があります。
目の前に東京駅と大きな空。
カウンター席があり、書類を拡げても余裕のある大きなテーブル、ゆったり座れるソファ席と、さまざまな席が用意されていて、その周りにお店が7軒。
ラーメンや中国料理、コーヒーにバー、かき氷のポップアップと気軽な料理をセルフサービスで楽しめます。
ボクは東京駅近くのカフェ付きリモートオフィスのような感覚で使っています。
知っておくと便利な場所です。


入場券を払っても食べたい、改札内の名品クロワッサン

最後にもうひとつ、JR東京駅の改札口のなかのオキニイリのセルフカフェをご紹介いたしましょう。
とびきりのクロワッサンを食べることができるセルフのカフェ。

「Curly's Croissant(カーリーズクロワッサン)」。


パリパリでバターの香りが芳醇なクロワッサンは絶品です。
いつもは丸ノ内線で移動するボクにとって、JRの駅中は入場券を払ってわざわざ入らなくてはいけない場所。
それでもときおり、無性に食べたくなって入場料を払ってしまう。
『大人の東京おひとりさま外食』でご紹介した、新宿御苑の入園料を払ってまで行きたくなる「スターバックス コーヒー 新宿御苑店」のようなお店です。


撮影/編集部

 

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\【おひとりさま】にやさしいお店をご紹介しています!/


定価:1980円(税込)
amazon / 楽天ブックス

 

著者:サカキシンイチロウ
撮影:黒川ひろみ・有馬貴子
デザイン:天池聖
マップ製作:重志保
協力:森有貴子
校閲:文字工房燦光
主婦と生活社刊

TORIBA COFFEE TOKYO(トリバ コーヒー 東京)

東京都中央区八重洲2-1-1 YANMAR TOKYO B1F
営業時間:平日8:00-19:00 土日祝10:00-20:00
*年末年始休業。最新情報はInstagramをご確認ください。
Instagram:@toriba_coffee/

 

Profile

サカキシンイチロウ

Shinichiro Sakaki

1960年愛媛県松山市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、店と客をつなぐコンサルタントとして1000社にものぼる地域一番飲食店を育成。語学力と行動力と豊富な知識で戦略を展開する。飲食店の経営のみならず、食全般に関するプロデュース、アドバイスを主な業務として活躍中。著書に『おいしい店とのつきあい方。』(角川文庫)などがある。毎日更新しているブログ「サカキノホトンブ」やnoteでも発信中。

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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