“角切り” の絹ごし豆腐がつるっとのど越しよく!「麻婆豆腐」
中村奈津子さん『きちんと切ると料理はもっとおいしい』より vol.5
50年以上続く銀座の料理教室「田中伶子クッキングスクール」から、教室の人気講座を書籍化した新刊が9月1日発売になりました。
書名は、『きちんと切ると料理はもっとおいいしい』。包丁使いや味つけの基礎テクニックと、繰り返し作りたいと生徒から大好評のレシピを集めた本です。
「素材を生かした切り方をすれば、料理は3割増しでおいしくなります」。そう力説するのが、同スクールの校長で著者の中村奈津子先生。
せん切り、細切り、輪切り、斜め切り…など、日々の料理で頻繁に登場する切り方も、「正しく切ることで、味がよくなるだけでなく、美しく、食べやすい仕上がりになりますよ」。
今週は、この本から「5つの基本の切り方と、それを使う定番レシピ」をご紹介していきます。
「角切り」とは…
立方体に切ることを角切りといいます。
中でも1㎝角ほどのサイコロ状に切ることは「さいの目切り」ということも。
では、アボカドを使って、角切りの手順をご紹介します。
①縦にぐるりと切り目を入れ、両手で持って左右にねじり、2等分にする。
④縦に1cm幅に切り、90度方向を変えて1cm幅に切る。
生徒のおすすめ
このレシピを知っておけば、市販のソースに頼らなくてもおいしい麻婆豆腐ができます。豆腐を加えたらあまり揺すらないようにすれば、豆腐がくずれません(43歳・女性)
麻婆豆腐
【材料(2人文)】
絹ごし豆腐 大1/2丁
豚ひき肉 60g
ねぎ 10cm
しょうが(みじん切り) 1かけ分
サラダ油 小さじ2
甜麺醤 大さじ1/2
豆板醤 小さじ1
A・中華風スープ 1カップ
・豆豉(みぎん切り) 大さじ1/2
・しょうゆ、酒 各大さじ1/2
・みりん 小さじ1
片栗粉 小さじ1
粉山椒 少々
【作り方】
1 豆腐は2cm幅の角切りにする(下記参照)。ねぎはみじん切りにする。
2 フライパンにサラダ油を中火で熱し、ひき肉を入れて炒める。ひき肉がポロポロになったら、ねぎとしょうが、甜麺醤、豆板醤を加えて炒める。
3 Aを加えて煮立て、豆腐を加えて強火で5分ほど煮る。片栗粉を倍量の水で溶いて回し入れ、とろみをつける。器に盛り、粉山椒をふる。
ポイント:麻婆豆腐やみそ汁に入れるなら豆腐の縦と横の長さが多少違っても気にせずに
豆腐は厚みを半分に切る。やりにくい場合は、長さを半分にしてから切っても。
photo:公文美和
Profile
中村奈津子
料理研究家。田中伶子クッキングスクール校長。創業者・田中伶子さんの長女。一般社団法人 銀座クッキングスクール協会代表理事。NPO日本食育インストラクター1級。わかりやすいレッスン、素材選びの確かさ、繰り返し作りたくなる味、盛りつけの繊細さに定評がある。日本女子大学食物学科卒業後、ニューヨークのニュースクール、フィレンツェのラ・フォールアカデミーで学び、香港駐在中には中華料理も習得。食に関する国際的な知識と経験が豊富で、料理教室運営のほか、企業への食関連の商品開発アドバイスや、テレビ番組のグルメコーナーでも活躍。著書に『ミックスサラダ』(主婦と生活社)がある。
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