ご飯や麺は簡単なうえに「食べさせやすい」 ~明太子チャーハン~
『がんばりすぎないごはん』の作り方 vol.4
ご飯ものや麺もののありがたさったらありません。具だくさんの主菜兼主食が一回の調理でできあがってしまううえに、育児中の親にとっては子どもに「食べさせやすい」というメリットも! 近藤さんの話題の新刊『がんばりすぎないごはん』より、家事や育児に悩むすべての人に捧げる、文章とレシピをご紹介します。
疲れていると「子どもに食べさせる」という作業が、実はとっても大変。そんなときに作るのが、ご飯や麺に具もたっぷりと入っているお料理たちです。作るほうはもちろん、食べるほうにとっても手軽で、さっと食べやすいのが、お互いに負担になりません。そんな日もあって大丈夫。そのぶん、ゆっくり話を聞いてあげながら食事をするのも大事なのかもしれない、と思っています。
一方では仕事のスタッフのまかないや、ひとりごはんのときのメニューになることも多く、そういうときは日ごろの反動か、子どもの好みはいっさい気にせず、辛みや香りをしっかり効かせてます。自分たちだけのために料理を作れることがこんなにもうれしいなんて! 子どもができるまではまったくわかりませんでした。
毎日毎日料理のことばかり考えていますが、自分が食べたいものだけに集中して料理を考える時間は意外と少ないので、こういうときに新たなレシピを思いつくことが多いように思います。
明太子チャーハン
明太子は皮を取らず、大きめに形を残すのがポイント。明太子の存在感があるほうがおいしいと思います。
材料《2人分》
冷たいご飯 茶碗2杯分
辛子明太子 1腹(60g)
卵 2個
万能ねぎ 5本
塩 小さじ1/4
サラダ油 大さじ1/2
ごま油 大さじ1
作り方
1
辛子明太子は1cm幅に切る。万能ねぎは1cm長さに切る。ボウルに卵を割りほぐす。
2
フライパンを強火で熱し、サラダ油を入れてよくなじませ、卵を一気に加える。菜箸で手早くかき混ぜ、卵が半熟の状態でいったん取り出す。
3
フライパンを再び熱し、ごま油とご飯を入れ、全体に油が回るまで強火で炒める。辛子明
太子と万能ねぎを加え、辛子明太子を軽くくずしながら、ご飯がぱらっとするまで炒める。塩をふり、2の卵を戻し入れてひと混ぜする。
文/近藤幸子 撮影/福尾美雪
Profile
近藤幸子さん
料理研究家。宮城県出身。料理教室「おいしい週末」主宰。料理学校、料理研究家のアシスタントを経て独立。2007年11月、『おいしい週末』(筑摩書房)を上梓。2度の産休・育休を経て、2014年から活動再開。家事や育児をこなしながら雑誌「LEE」などで活躍中。シンプルで気の利いた料理を好む。夫、長女、次女との4人暮らし。著書に『重ねて煮るからおいしいレシピ』(主婦と生活社)など。おいしい週末Web http://oishisyumatsu.com
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。