【金子敦子さん連載】vol.12 鎌倉アルプスを歩こう!【前編】

金子敦子さんの大人のソトアソビ。
2024.03.18


山登りの楽しさってなんだろう?

頂上なんて目指さなくていいのです。
自然のなかで深呼吸するだけ、
ただ歩くだけ。
そのなんと豊かなこと!
さあ、山へ行こう!


金子敦子さんとともにお届けする連載、「大人のソトアソビ。」。今回は神社やお寺、おいしい飲食店が多く、観光する方々でいつもにぎわっている鎌倉へ。海と山に囲まれている鎌倉は、ハイキングコースがたくさんあるんです。選んだのは、建長寺から大平山の頂上から瑞泉寺に下りる「天園ハイキングコース」。登山タイムは約2時間半と短いので、山を下りた後は街歩きも十分楽しめますよ〜!


 

鎌倉アルプス(標高159m)
難易度☆★★★★


今回の行程

10:00 北鎌倉駅集合
10:15 三日月堂花仙
10:40 建長寺
12:00 大平山山頂
12:15 出発

13:00 瑞泉寺
↓徒歩
13:15 大塔宮バス停
↓バス
13:25  鎌倉駅
↓徒歩
13:30 PHO RASCAL
↓バス
15:00  MOKICHI KAMAKURA
↓バス
16:15 鎌倉駅


集合はJR北鎌倉駅西口。駅前には、金子さんも大好きな鎌倉名物・鳩サブレーで知られる「豊島屋」や映画監督・小津安二郎が愛したといういなり寿司の店「光泉」(現在、休業中)があります。
東京駅からは横須賀線、新宿駅からは湘南新宿ラインで、どちらも55分で到着。「鎌倉アルプスは2度目。今日はちょっと贅沢して、グリーン車に乗ってきました。平日は1000円、土日なら800円をプラスすれば、コーヒー片手にゆったり過ごせますよ」


歩き始めてすぐ、円覚寺に到着。1282年に北条時宗によって創建された、日本を代表する禅寺です。紅葉が美しいので、見頃の時期は開門前から長蛇の列ができるそう。残念ながら、今日は時間が限られるので、先を急ぎます。


建長寺を目ざして歩いていると、左手に和菓子店が。今年で創業95年の「三日月堂花仙」です。「頂上でおやつに食べたいね」という金子さんの一声で中へ。
初代が東京・池袋でカステラ専門店を立ち上げ、1992年に鎌倉の地に移転。厳選した材料を使って、すべて職人が手づくりしているという和菓子が並んでいます。特に人気なのは、「相州伝 鎌倉どらやき」。手ごねで作った生地を特注の銅板で一枚一枚焼き上げているのだとか。お話を伺って、より期待がふくらみます。「山歩きのおともに」と購入される方も多いそう。
店内には喫茶室が併設されているので、お抹茶と生菓子のセットやぜんざいを楽しむこともできます。



建長寺についたら、拝観料(大人500円/小中学生200円)を支払って境内へ。天園ハイキングコースの入り口に行くには、境内を通る必要があります。
建長寺は1253年に北条時頼によって創建された、日本で最初の禅寺。荘厳な木造建築の三門や仏殿をはじめ、境内に並ぶ建築物のほぼすべてが重要建築物に指定されています。


三門の下に、身体の悪いところをなでるとよくなるといわれている、おびんずる様(お釈迦様の弟子、十六羅漢のひとり)がいらして、頭とひざをなでる金子さん。「よくなりますように、お願いします〜!」




仏殿でお参りをしたら、標識に従って民家の脇を進みます。途中、ちょうど見頃だった梅の花を発見! 春の訪れを感じながら、しばらく眺めました。



建長寺の鎮守「半僧坊大権現」をまつるお堂、半僧坊までは階段が続きます。「250段ほどあってなかなかきついけれど、登りきったら絶景に出会えますよー」。ほぼ満開だった河津桜に励まされながら、歩を進めます。




半僧坊に到着。気持ちのよい晴天だったこの日は、空気が乾燥して見通しがよく、富士山がくっきり。見晴台からは相模湾が見渡せました。
奥に門があって、その先の土の道から、いよいよ天園ハイキングコースの始まりです。



天園ハイキングコースには急な坂や狭い道もありますが、基本的に歩きやすくて初心者向け。あらゆるところに看板があるので安心して進めます。ただし石が多くて、滑りやすい箇所があるので要注意! 登山用のシューズは必須です。
「私はトレッキングポールも必ず持って行きます。ひざへの負担が大きく軽減されるので、足腰に自信のない方におすすめ」




木立に囲まれた尾根道を上り下りして、龍のような迫力を感じさせる大岩を越えたら、もうすぐ頂上です。

後編へ続きます!


text:増田綾子
photo:黒川ひろみ

 

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三日月堂花仙

神奈川県鎌倉市山ノ内133-11
0467-22-8580
https://casen.co.jp/

Profile

金子敦子

Atsuko Kaneko

主婦。夫と娘との3人暮らし。看護師を経て日々の着こなしを自撮りで紹介するブログ『命短し恋せよ乙女★50代の毎日コーデ』をスタート。「あっこたん」の愛称で親しまれる人気ブロガーに。著書に『新 大人の普段着』(主婦と生活社)『お母さん、その服なんとかしよ!毒舌ムスメのファッションチェック』(飛鳥新社)がある。
Instagram:@55akotan

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