フィンランド編vol.4 子どもと一緒に旅するタンペレ
世界で一番幸せな国とも言われるフィンランドは、国土の約7割が森林で覆われ、自然豊かな美しい国としても知られています。2006年には映画「かもめ食堂」の舞台にもなり、憧れた読者の方も多いのではないでしょうか。「イッタラ」「マリメッコ」「アラビア」など世界中で大人気のブランドも数多く生まれました。
和歌山市の和歌浦で「KORVAPUUSTI(コルバプースティ)」という北欧・フィンランドをコンセプトにしたお店を営んでいる岩城真理さんに、お店の買い付けで訪れるフィンランドの知る人ぞ知るとっておきのスポットをご紹介いただきます。
連載第4回目は、ヘルシンキから北に約170km、列車で約2時間の所に位置する都市タンペレについてのご紹介です。
子連れでの鉄道旅なら、キッズスペース付きの車両にぜひ乗っていただきたいです。車内でこんなにも心穏やかに時間が過ぎたことがあったでしょうか。親子共に楽しく快適な空間です。滑り台や乗り物が設置されており、絵本も並んでいます。
タンペレといえば、世界のサウナ首都と呼ばれており、50軒以上の公衆サウナがあります。
訪れた公衆サウナでは、小さな子どもからお年寄りまで、老若男女が同じ空間でサウナを楽しみ、湖へダイブしていました。この光景を目の当たりにすると、日本ではサウナにあまり関心がない方もサウナ文化を体験したくなると思います。
実際、サウナは行きたくないと言っていた小学生の娘もサウナへ到着すると何か感じたのか自然に足が向いていました。
今年の夏に訪れたラウハニエミ公衆サウナは、家族や友達同士で和気あいあいと夏を満喫している様子が伝わり、見ているだけでも楽しくなります。風が少し強い日だったので海のように感じる広大な湖の景色と岩盤が印象的でした。
以前冬に訪れたカウピノヤンサウナは、凍っている湖が美しく、厳かな空気が漂っていました。サウナは、訪れる季節や天候によっても楽しみ方が変わってくると思います。
最後にご紹介するのは、物語の世界に浸れるムーミン美術館です。
今年訪れた際には、ムーミンの作者トーベ・ヤンソンの誕生日8月9日に近かったため、ちょうど花冠バージョンのムーミンが出迎えてくれました。
館内は日本語でも展示をじっくり楽しむことができます。
また、アトリエではワークショップが開催されています。子ども向けのワークショップはありますか?と確認したところ、ここのでのワークショップはどなたでも全ての方が対象ですよと優しく説明いただきました。
子どもも大人も関係なく、一緒になって手を動かし、夢中で何かを創るという時間は一人一人の記憶に残る体験となるのではないでしょうか。皆さんもぜひムーミンに会いにタンペレへ足を延ばしてください。
フィンランドで出会った全ての方へKiitos paljon!!
「Rauhaniemi Folk Spa( ラウハニエミ公衆サウナ )」
住所:Rauhaniementie 24, 33180 Tampere
https://rauhaniemi.net/en/
Instagram:@rauhaniemi
「Kaupinojan Sauna( カウピノヤンサウナ )」
住所:Kaupinpuistonkatu1A,Tampere
電話番号:+358 50 551 7732
https://talviuimarit.fi/en/home/
「Muumi Museo ( Moomin Museu、ムーミン美術館 )」
住所:Yliopistonkatu 55, 33100 Tampere
電話番号:+358 (0)3 243 4111
定休日:月曜日
https://www.muumimuseo.fi/ja/etusivu-japani/
Instagram:@moominmuseum
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