ハワイのおやつと、隠れ家スパ

暮らすように旅する Travel Hawaii
2025.02.26

Aloha、トラベル&料理 編集ライターの赤澤かおりです。今週の「暮らすように旅する Travel Hawaii」3日目は、おやつと癒しの話。日本にいても欠かせない、おやつと癒しの時間。甘いものは疲れも忙しさもゆるっとほぐしてくれますよね。そしてたまには自分にご褒美。体を癒すことはイコール、心も癒す! という今回の滞在日記です。

 



ジェラート


ひとつ目は、ワイキキ滞在中に何度かお世話になったジェラート。こちらは「ハイアット リージェンシー ワイキキ ビーチ リゾート&スパ」の1Fにあるジェラートショップ「イル ジェラート ハワイ」。オアフ島のあちらこちらでお店を見かけていたので、なんとなく朝ごはんの代わりにアサイボウルをいただこうかなと軽い気持ちで立ち寄ったら、おいしくてビックリ! やっぱりこんなに店舗展開しているのには理由があるんですねー。


天然カラーで、このカラフルさ。さすがトロピカルアイランドならではのなせる技!

始まりはレストランのデザート用の卸しから。そこで人気が高まり、2010年に「カハラモール」にオープン。その後、ハレイワや「インターナショナル マーケット プレイス」「ワイキキ ビーチウォーク」「クヒオ アベニュー」などにも店舗展開し、今や「ABCストア」(ハワイの定番コンビニ)でも販売されている勢い。2020年に「ハイアット リージェンシー ワイキキ ビーチ リゾート&スパ」の1Fにこの店舗がオープンしたときは、友人たちの間でも話題になっていたのを覚えています。

こちらのジェラートはすべてナチュラルな素材を使い、ハワイでいちから手作りされていることでも知られていて、砂糖の量もごく少なめ、しかもすべて、さとうきびが使われているので、やさしい味わいなのです。そしてなんと、こんなに店舗展開しているにも関わらず、倉庫が小さくて作り置きができないため、常にフレッシュなものを提供しているというのも魅力。


主に経営を担当しているフェリックス・ケッペンカストロップさんはオーナーの息子さん。

オーナーのダークさんは、80年代にサーフィンをしにドイツからハワイへ来たのがきっかけで、ハワイ大学で物理学を学び、博士号を修得。そしてイタリアのジェラート大学でジェラート作りを学んだあと、大好きなハワイに移り住み、今に至るのだそう。でも、なんでジェラート!? と思いますよね? 

ジェラートというとイタリアを思い浮かべますが、なんとドイツこそが、ジェラート人口が多いことで知られた国だそう。自国から離れるにあたり、おいしいジェラートが食べたい、ならば、こんなにトロピカルでおいしい素材がある場所なのだから、自分で作ろうということからまずはイタリアで学び、ハワイでお店を開いたのだとか。

ダークさん曰く、ジェラートと化学はとても近い、と。確かに言われてみれば、化学変化とその数値が究極のおいしさを生み出すような!? 「イル ジェラート」のジェラートは、そんな遠いようで近かったことが混ざり合って生まれた最高の味わいなのです。


カスタムできるアサイボウル$13.95。ドラゴンフルーツとラズベリー ジェラートをベースに選んで、ピンクな「アサイボウル」に。



一番好きだったのは、マンゴーサインシャインとストロベリーレモネード2スクープの組み合わせ$7.75+ワッフルコーン$1.5。


こちらのアサイボウルは、アサイ以外に好きなジェラートを2スクープまでセレクトしてカスタマイズできるので、飽きがこないのがいいところ。味のアクセントにピーナッツバターをプラスすることも可能! サイズもちょうどいいとあって、夕飯前に小腹がすいたときにもぴったりでした。アサイボウルの他、ジェラート、スムージーなどもあるので、その日の気分で楽しいおやつタイムをどうぞ。

 


 

台湾ドリンク


滞在している間、地元在住の友人たちとハワイの日常をエンジョイしていた私は、たまに友人の娘の塾にお迎え、なんていう楽しい時間も体験させてもらいました。そのたびに、友人が娘に「今日は学校どうだった? 楽しいことあった? 塾に行く前にカウカウ行く?」と言っていて、カウカウって何? と気になっていました。そんなある日、ついに!

カウカウとは、台湾スタイルのデザート屋さん「カウカウズ ティー」のことで、大きなタピオカ粒やオーガニックパープルライスが入ったドリンクがいろいろ楽しめるお店でした。私も友人の娘に教えてもらいながら一緒にオーダー。


左が友人の娘のオーダー。このエンジェルの羽みたいなのがついているものを、みんな注文していました。私のはシンプルすぎて逆に恥ずかしかった。


友人の娘はチーズィストロベリーケーキにブラウンシュガー ボバ(タピオカ)とライチジェリー入り。注文を聞いただけでエェーーー!?と思いましたが、彼女はとってもうれしそう。しかも「こっちのほうがおいしいよ!」と自慢げ。

友人のおすすめは、パープルライスとヨーグルトにアズキビーンズが入ったゼロシュガーでしたが、私はシンプルに「リーヒンムイ レモンティー」。こちらは甘酸っぱいですが、かなりの甘さ。強烈でしたが、心に残るおやつタイムとなりました。

どうやら甘さ0%でオーダーすればよかったらしいのですが、まぁ何事も経験です。知ったふりしてわからないまま買うよりも、失敗したほうが次こそは、となりますからね。今度はヨーグルトとパープルなんちゃらが入ったものをチャンレジしてみたいと思います。ハワイに暮らしている人たちと一緒にいると、いつも楽しいことをいろいろ教えてもらえます。

 


 

夜ジェラート


おやつといっても、何も昼間だけに限らず。ディナーの後にもおやつタイムを楽しみたいときは、カイムキというエリアにある「ヴィア ジェラート」へ。カイムキにはおいしいレストランがたくさんあるので、そのあとに来ることも多いのがここ。




メニューがかわいくて、これを眺めるだけでもテンション上がります。


ジェラートとコーヒーにしようかなと思ったら、店員さんがニコニコしながら「コーヒーマシーンは壊れてるのよー」と。仕方なくジェラートだけで済ませましたが、その10日後くらいに行ったらまた同じ返答。ハワイっぽーいと思った出来事でした。まぁこういうところもなんというか、まぁいいかと思える雰囲気はハワイならでは。日本でだったら「え?」って2度聞いちゃうかもしれません。


オレオの甘いので、〆ました。

 


 

クラッカー


家でのおやつ、というのもあります。テレビを見ながらポリポリ。友人と他愛もない話をしながらポリポリ。何かと手にしてしまう、1921年創業の「ダイヤモンド ベーカリー」のクラッカー。それが最近リニューアルして、なんともかわいい形で登場しました。




新しくなったクラッカーのパッケージをデザインした、デザイナーのダレンさん。



カリヒ地区にあるダイヤモンドベーカリーの本社。青空にイエローの外観が眩しい!


今回、工場見学をさせてもらったのですが、クラッカーが焼かれる甘い香りに包まれていると、長い間ローカルたちに愛され続けてきた理由がわかった気がしました。

 


新登場したクラッカー。見よ、このかわいらしい形を。



こんがり焼かれ、小麦色なったクラッカー。



工場で働く皆さんの姿もなんだかかわいい。

 

見学中、何度もスタッフの方に訂正されましたが、私は30年以上、ずーっと「ダイヤモンドヘッドベーカリー」だと思い込んでいたんです。が、正しくは「ダイヤモンド ベーカリー」です。なぜ、そう思ったのかと言いますと、昔のパッケージにダイヤモンドヘッドの絵があったから。もちろん、このダイヤモンドはそこからなのだそうですが。私が言うのもなんですが、皆様もお間違えないように(笑)。



工場横に併設されたショップに飾られた創業当時の写真。



考えてみれば、こんなかわいいデザインのトラックが走っていること自体が、やっぱり素敵なハワイです。



このクラッカーは、ハワイといえばのダイヤモンドヘッドやシャカ、ホヌ、レインボーなどを象ったもの以外に、海の生物や動物をモチーフにしたものも。それがまたかわいいんです。素朴な味わいは朝ごはんにもちょうどいいので、今は家でサワークリームにジャムやトリュフスプレッドをのせたりしながら楽しんでいます。


長年愛されてきて一度はなくなったけれども復活を遂げたクッキー「Ruffn’ Ready」や、ハワイアンクッキーの「Salted Caramel」と「KAKIMOCHI」(甘じょっぱい味わいといい、ネーミングといい、ハワイらしい!)もお気に入り。

「ダイヤモンド ベーカリー」のお菓子はスーパーなどでも購入できますが、工場に併設されているショップでは、さまざまな種類や最新のものが購入できるのでおすすめ。正真正銘Made in Hawaiiということで、日本へのおみやげにも喜ばれること間違いなしです。


 

癒しのスパ


ハワイでの楽しいおやつタイムは、私の疲れた心と体にビシバシと沁みました。が、体にも響きそう。いや、響いてるよ、と思っていたら、ハワイのエキスパート内野亮さんが癒しのスパを紹介してくれました。


そこはワイキキのど真ん中、DFS(免税店)の正面入り口脇の扉から入るビルの中にある「ルアナ ワイキキ ハワイアン ロミロミ マッサージ&スパ」。実はここ、知る人ぞ知るスパで、なんと創業21年! ビルの中にある隠れ家的なここへ、ハワイ到着後にまずは向かうという人もいるくらい、長い間人気のスパなんです。


2代目オーナーの、美しいミチコさん。マッサージの腕前も素晴らしかった〜。

メニューはロミロミマッサージ、フットリフレクソロジー、ホットストーン、腸美リンパエイジングケアなど体を整えるだけでなく、美を追求したメニューもいろいろ。私は疲れ果てていたので、お店の一番人気というロミ&リンパ+フットマッサージ(120分$205・チップ別)をお願いしました。オーガニックオイルを使用し、希望によって無料でアロマオイルもプラスしてくれるので、癒しの香りに包まれながらじっくり体をほぐしてもらえます。



まずはフットバスから。ミチコさんがキュートすぎる〜。それに引き換え、髪ボサボサで興奮気味の私。

 


フットバスをしてもらいながら、スパオリジナルのバスソルトなどをチェック。

 

あとからここのホームページを見て、思わず吹き出してしまったのは、「普段強めの圧でマッサージを受けている方でも、『普通』で十分です」との解説。そうなんです、こちらのスパは腕利きのスタッフがしっかり圧をかけて施術してくれるので、マッサージ好きにはたまらない感じ。カウンセリング時に希望を聞いてくれるので、強めが好きな人も「普通」を希望してください(笑)。


施術室にはカップルルームも。


店名の「ルアナ」とはハワイ語で「くつろぐ」「満足する」という意味だそう。その両方をしっかり感じられるマッサージに感動。施術後には、スタッフが手書きで「Mahalo(ありがとう)」と書いたミネラルウォーターを手渡してくれます。

 


最後は元気いっぱい、ピカピカな私。オーナーのミチコさん(左)と腕利きで指名率高しのスタッフのタカミさん(右)と記念撮影。ありがとうございました〜!

 

足湯だけでもなんだかリラックしていた私ですが、その後たっぷり120分ほぐしてもらいました。驚いたのはハワイ旅前から悩んでいた胃痛がなくなっていたこと。これはすぐには気づかず、毎回、食事の後に薬を飲んでいたのですが、それをすっかり忘れるくらい調子が戻っていて……。すごい! と思いました。どうりで、内野さんがこのスパのことを教えてくれたわけがわかりました。私の顔、すごく疲れていたんだろうな。次はヘッドスパに行きたい! と帰国早々、次のハワイ旅のことも考えております。

 

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Il Gelato Hawaii
2424Kalakaua Ave., Honolulu Hyatt Regency Waikiki 1F
営業時間:10:00〜22:00
定休日:なし
https://www.ilgelato-hawaii.com/il-gelato-hyattregencywaikiki

 

Cowcow’s Tea
3620A Waialae Ave., Honolulu
TEL:808-888-0708
営業時間:11:00〜21:30
定休日:月曜
https://cowcowstea.com

 

Via Gelato
1142 12th Ave., Honolulu
TEL:808-732-2800
営業時間:11:00〜22:00(日〜木)、〜23:00(金、土)
http://viagelatohawaii.com

 

Diamond Bakery
756 Mo’owa’a St., Honolulu
TEL:808-847-3551
営業時間:10:00〜14:00
定休日:土日
https://www.diamondbakery.com

 

Luana Waikiki Hawaiian Lomi Lomi Massage & Spa
2222 Kalakaua Ave., Waikiki Galleria Tower #716 Honolulu
TEL:808-926-7773
営業時間:9:00〜18:00(月〜金)、最終受付17:00、土日は予約のみ
https://luana-waikiki.com

 

Profile

赤澤かおり

Kaori Akazawa

料理と旅、暮らしまわりのことを中心に執筆・編集を行う。ハワイ渡航歴150回以上。『THIS IS GUIDE BOOK IN HAWAII』『Travel Hawaii』(ともに主婦と生活社)、『Hawaii note ハワイ手帖』(KADOKAWA)などハワイにまつわる著書多数。近著に『人生にはいつも料理本があった』(筑摩書房)、編著に『いざ、豊島屋』(KADOKAWA)がある。
Instagram「@kaoriakazawa.akalohasunny

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