【大阪】大人のごほうびホテル 一田憲子さん宿泊体験記
日々、取材で全国を飛び回っている文筆家・一田憲子さんが、大阪出張に合わせて「カンデオホテルズ大阪ザ・タワー」に宿泊。都市部にいながらも自分を取り戻し、日常から離れて心身をリフレッシュできる、「ちょうどいい”4つ星ホテル”」と話題の宿の魅力とは? ちょっとうらやましくなる宿泊体験記をお届けします。
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text&photo:一田憲子
部屋からの眺めにノックアウトされる
先日、『大人になったら、着たい服』のイベントのため大阪出張へ。
最近話題になっている「カンデオホテルズ 大阪ザ・タワー」に泊まりました。
部屋に一歩入り、窓のカーテンを開けて、思わず歓声を上げました。堂島を見下ろす最高のロケーション。御堂筋がまっすぐと伸び、県庁や日本銀行、中島図書館の重厚な建物を見下ろすことができます。朝から夕方、そして夜景と、移り変わる美しい風景を眺めながら過ごすことができるのもこのホテルの魅力かもしれません。
私は20代のOL時代、大阪で働いていたので、そんな街を見下ろすホテルに、60歳になった今泊まっていることになんだか不思議な縁を感じておりました。
部屋は、広々として気持ちがいいこと! ホテルの心地よさは、過不足がないことだよなあと思います。あれこれ飾られているより、引き算をしたシンプルさの中に、さりげない配慮が行き届いている……。このホテルには、そんな居心地のよさがありました。
目を引くのは、ガラス張りのバスルーム。向こうが見通せるので、部屋がより広く見え、
ひとりなら、自然光を感じながらお風呂に入ることができます。もちろん、ふたりなら、スイッチひとつでスモークガラスになるので安心。
ONもOFFも楽しめる客室の工夫
ボデイタオルや、しっかりと髪の毛が乾かせる風量のドライヤー、いい香りのアメニティー類がそろい、しかも、各部屋にスチーマーが備え付けられているところも嬉しい!
イベント中、毎日着替えなくてはいけないので、6日間、6セットのコーデイネートを持っていきました。いつもなら、フロントでアイロンの貸し出しをお願いするのですが、ここでは、自室にあるものをいつ使ってもOK! さらに、ハンガーの数も多く、まるで自宅のクロゼットのように、自分のワードローブを整えておくことができます。
窓辺には、コンセントを備えたデスクがあるので、原稿を書いたり、zoomでの打ち合わせも。仕事もはかどるし、疲れれば、作り付けのソファでひと休み。このソファが想像以上に気持ちがよかった! 外を見下ろしながら、本を読んだり、音楽を聴いたり。
オンとオフを切り替えられる部屋の作りなので、ひと部屋で、いろいろな時間を自分で生み出すことができます。
大阪市を一望できるレストランでモーニング
朝食は、17階のレストランでビュッフェスタイル。和洋の食材がそろい、そのクオリテイの高さに驚きました。焼きたてのパンも、パニーニも、サラダも、和食のおかずも、そして食後のフルーツやヨーグルトも、どれを食べても満足できるものばかり。
ついつい食べ過ぎてしまいました。

17階のレストラン「The C's ~Sky Dining~」。ゆったりした空間には、窓に向かったソファ席のほか、個室も完備。レストランのみの利用も可能です。
夜は、同じレストランで夕食を。朝とは違う、イタリアンのバッフェで、本格的なパスタやラザニア、ローストビーフなどが勢揃い。夕方少し早めに行って、夕焼けから少しずつ夜景が広がっていく外を眺めながらいただきました。
夕飯後、ホテルの最上階、31回にある「天空のスカイスパ」では、星空を眺めながら至福のひとときを。
部屋に戻ると、夜景を眺めながらちょっと一杯。
朝目覚めてから、夜眠るまで、ホテルで過ごす時間には、自分でも気づかない、たくさんのディティールが詰まっています。朝日を見ながらお風呂に入り、髪の毛を乾かし、自然光が入る窓辺の鏡でメイクをし、デスクでパソコンを広げて仕事をしたら、朝食を食べて、
パリッとアイロンをかけた洋服を着て出かける。
仕事を終えて戻れば、窓辺のソファでくつろいで、天空のスカイスパに入って、夜景を見ながら眠りにつく。そこにある、無数の「心満たすもの」がすべてそろっている……。派手な見た目ではなく、そんな人の1日に寄り添うインテリアやアメニティこそ、ホテルでの心満たす時間を生み出してくれるのだなあと、今回の滞在で感じさせられました。
また、あのひとときを過ごすために、ぜひ泊まりに行きたいなと思います。
TEL: 06-6131-7714
https://www.candeohotels.com/ja/osaka-tower/
Profile
一田憲子
1964年生まれ。編集者・ライター。OLを経て編集プロダクションに転職後フリーライターとして女性誌、単行本の執筆などを手がける。企画から編集、執筆までを手がける『暮らしのおへそ』『大人になったら、着たい服』( ともに主婦と生活社)を立ち上げ、取材やイベントなどで、全国を飛び回る日々。『父のコートと母の杖』(主婦と生活社)『すべて話し方次第』(KADOKAWA )、ほか著書多数。暮らしのヒント、生きる知恵を綴るサイト「外の音、内の香」主宰。ポッドキャスト番組「暮らしのおへそラジオ」を配信中。http: //ichidanoriko.com
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。