福島編vol.3 レトロな空間とおいしいコーヒーで癒しのひと時を「伏見珈琲店」
福島県の県庁所在地福島市は、さくらんぼ・桃・梨・ブドウ・りんご・・・と季節ごとに美味しいフルーツが味わえる「フルーツ王国」として有名です。特に「桃」は全国トップクラスの出荷量を誇り福島市を代表する果物です。また、飯坂温泉・土湯温泉・高湯温泉は「福島三名湯」呼ばれ、それぞれ泉質も特徴も異なり昔から多くの人々を魅了してきました。
そんな福島市をご紹介いただくのは今年で165年目を迎える歴史ある「暮しの良品 いげた」さん。地域に根差したいげたさんならではの福島市の魅力について教えていただきました。
福島市の中心・福島駅から一駅。今年で開業83年を迎える、福島交通・飯坂線「曽根田駅」。その一角に、自家焙煎コーヒーを味わえるレトロなカフェ、「伏見珈琲店」があります。3年前、曽根田駅の駅舎が創業当時の姿に復元され、リニューアルオープンした際に、福島駅前から移転。近くには映画館やショッピングモールもあり、駅の利用客だけでなく、様々な人がふらりと立ち寄れる憩いの場所になっています。
店内へ一歩足を踏み入れると、レトロモダンな落ち着いた雰囲気。コーヒーの香りに包まれながら、ゆっくりと穏やかな時間を過ごすことができます。
奥には焙煎室も。ここから「伏見珈琲店」のおいしいコーヒーが生まれます。
「生豆の状態を見て、仕上がりを予想しながら焙煎していきます」とオーナーの伏見さん。豆にもこだわり、昨年バンコクでのコーヒーイベントに参加した際は、お隣、ミャンマーの農園を視察。そこで出会ったコーヒー農家から、今も豆を仕入れているのだとか。
そんな伏見さんおすすめの一杯は「SL34ハニー(ミャンマー・モーテート農園)」(税込770円)。苦みと酸味のバランスがよく、コクが深いのが特徴だそう。コーヒーを注文すると、カウンターの中の棚から好きなカップを選べるのもうれしいポイントです。暑い時期には、昔懐かしいクリームソーダ(税込660円)もおすすめ。スイーツは市内のケーキ屋さん「ふぁぶーる」、和菓子は「松屋清風庵」のもの。コーヒーと和菓子。意外に思う組み合わせですが、和菓子の甘みはコーヒーの苦みを邪魔しないのだそう。黒糖羊羹にコーヒー、おいしいです、本当に。
実は元教員という経歴をもつ伏見さん。55歳で早期退職し、“人が憩える場所をつくりたい”と、福島駅前の商店街に珈琲店をオープンしました。その後、駅前の再開発の話が持ち上がり、曽根田駅に移転。「この店は、人とのつながりで成り立っているなと感じます」と伏見さん。その朗らかな人柄も、お店の居心地良さの所以なのかもしれません。
飯坂電車に揺られながら、温泉や美術館を観光したあとは、曽根田駅でのんびり途中下車。レトロな空間とおいしいコーヒーで、癒しのひと時を過ごしてみてはいかがでしょう。
福島県福島市曽根田町3-38
電話番号:024-502-2795
営業時間:11:00~19:00(18:30ラストオーダー)
※金・土のみ11:00~20:00(19:30ラストオーダー)
定休日:毎週水曜日
https://fushimi-coffee.com
Instagram:@fusimi_coffee
MAP:C
Igeta Building, 2-7 本町 福島市 福島県 960-8035 日本
日本、〒960-8041 福島県福島市大町9−21 ニューヤブウチビル
日本、〒960-8051 福島県福島市曽根田町3−38
日本、〒960-8003 福島県福島市森合西養山1 1番地
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