いまハワイに行くなら「ホテルでごはん」がおすすめです
Aloha、みなさん。トラベル&料理 編集ライターの赤澤かおりです。今週は4日間にわたって、「暮らすように旅するTravel Hawaii」大好きなホテルの私的お気に入りポイントをお届けしています。
そんな中、気づいたのが、ホテルで食事をするのがいいってこと(昨日の記事もチェック!)。今さら!? と思う人も多いと思いますが、それが本当に、今だからいいんです。最終日の今日は、ハワイの“ホテルでごはん”の話をお伝えいたします。
ワイキキ辺りに泊まっていたら、さて何食べようか? と思ったとき、旅人ならまず思いつくのがホテルのレストランやバーではないでしょうか? オープンエアなところも多いので、なんとなく気軽だし、何より安心。ということもあり、自然と足が向くという人も多いと思います。しかも、たとえ、そのホテルに宿泊していなくたって、ちょっぴりラグジュアリーな感じを味わえるのもいい。
以前の私は、新しいお店や話題のレストランへ、とはりきって出かけていました。が、灯台下暗し。部屋から近くて、グビグビ飲めて、安心感のあるホテルのレストランでの食事時間は想像以上に楽しく、そしてどこも驚くほど味もボリュームもパワーアップしておりました。
今回目指したのは、1902年創業の「モアナサーフライダー ウェスティン・リゾート&スパ ワイキキビーチ」の老舗バー「ビーチバー」。まだ明るいうちから友人たちとビーチサイドの席を陣取って乾杯。みんな揃いも揃ってカクテルだというのに、私一人だけまずはビールでスタートです。
かつて、このバーの真ん中にあるバニヤンツリーの前には舞台があって、そこから「Hawaii Calls」というラジオ番組が放送されていたのは有名な話。ちなみに日本で初めてウクレレの音色が届けられたのは、この「Hawaii Calls」がFENで流れたときなんだそうです。ここはそんな素晴らしい歴史がたくさんある、今も昔も観光客はもちろん、ローカルの人々も何かとやって来る“超”がつくほどの有名スポット。
目の前はもちろん、ワイキキビーチ。バンドの生演奏に混じる波音がまたいい感じ。と、ザ・ハワイ〜な雰囲気をビシバシ満喫できること間違いなしな場所なのです。
ところで気になるのはお値段なんですが、それが意外と、どこも物価の高いハワイということで、ホテルだろうがレストランだろうがたいして変わらず、というのが私の印象でした。ならば、せっかくの旅! ちょっとゴージャスな雰囲気を味わいたいところ。
しかも、見てください、このボリューム。4人でも食べきれないほど。以前にもまして「ビーチバー」のププ(おつまみ)はボリュームがものすごくなっておりました。しかもおいしい! 塩けの塩梅もほどよく、ビールがすすみます。“ホテルでのごはん”を提案されて「最初は、え? 久しぶりのハワイなのに?」と思いましたが、むしろ、すごくよかった! 大正解! と、提案してくれた友人に感謝しました。なるべくハワイ産のものを取り入れていることも、ハワイ好きとしてはうれしかったし、ポイント高かったなぁ。
ホテルでのディナータイムは、まさに原点回帰。おかげで、レストランやホテル、老舗のお店、今まであった場所、もの、人、食べ物など、今までのハワイを構築してきたいろいろを見直すことができた貴重なハワイ時間でした。
2365 Kalākaua Ave Honolulu
Moana Surfrider, A Westin Resort & Spa
Profile
赤澤かおり
料理と旅、暮らしまわりのことを中心に執筆・編集を行う。ハワイ渡航歴150回以上。『THIS IS GUIDE BOOK IN HAWAII』『Travel Hawaii』(ともに主婦と生活社)、『Hawaii note ハワイ手帖』(KADOKAWA)などハワイにまつわる著書多数。近著に『人生にはいつも料理本があった』(筑摩書房)、編著に『いざ、豊島屋』(KADOKAWA)がある。
Instagram「@kaoriakazawa.akalohasunny」
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。