ハワイ王朝のプリンセスの名がついたシェラトン・プリンセス・カイウラニ・ワイキキビーチ
Aloha、みなさん。トラベル&料理 編集ライターの赤澤かおりです。連載「暮らすように旅するTravel Hawaii」で先日からお届けしている、ハワイの老舗ホテル最新情報。今週はその第二弾ということで、私も大好きな4つのホテルのお気に入りポイントをご紹介していきたいと思います。
Sheraton Princess Kaiulani Waikiki Beach
3日目の今日は、ハワイ王朝のプリンセスの名前で知られたホテル「シェラトン・プリンセス・カイウラニ・ワイキキビーチ」の私的お気に入りをお届けします。その美貌もさることながら、ハワイ王朝の最期には叔母であるリリウオカラニ女王を陰ながら支え、助けた、勇敢で聡明なプリンセス“カイウラニ”の名がついたこのホテルは、名前からしてハワイ王朝好きとしてはグッときちゃうところ。

到着したら、まずは必ずこうしてエントランスからすぐのところにある肖像画の前で「また来ましたよー」と、記念撮影しています。そうすると、必ずベルスタッフの方がとんできて、肖像画を照らすライトを消して撮影しやすくしてくださるんです。こういうあったかいホスピタリティがこのホテルらしい。撮影後、消した電気をいつもつけ忘れちゃうところもほのぼのしていて、大好き。だからここを訪れるといつもこの場所で、その一連のやりとりを楽しんでしまうんです。すいません〜。このホテルを訪れた方はぜひ、プリンセスに挨拶していただけたらいいなぁ。
この肖像画の下の台には、昔の貴重な資料が入っているのですが、先日ここに無造作にゴルフバッグを置いている方がいて、とても悲しくなりました。このホテルは改装も最小限にして歴史的なものを大切に保管しているので、私たち宿泊客もそれをリスペクトして、みんなで守っていきたいなあと思うのです。

改装は最小限と書きましたが、快適に過ごせる部屋へのリニューアルはきちんと行われています。私が泊まったこの部屋も、改装が終わったばかりだそう。ブルーグレー地にハワイの植物が配された壁紙がはられ、シックで落ち着いた空間になっていました。
しかも相変わらずのこの広さ。昔ながらのホテルは本当に部屋が広いです! カラカウア通りを挟んだワイキキのど真ん中で、このクオリティで、お値段もビーチ沿いに比べるとグッとお得で、ありがたい。長期滞在型の私にはとっても頼りになるホテルなんです。

カラカウア通りを挟んでいるといっても、海はすぐそこ。キラキラした光に包まれたワイキキの夜景も楽しめます。目の前には、1901年創業の老舗ホテル「モアナサーフライダーホテル」のお姿も。

一夜明けると、こんな清々しいビューです。ここから海までの目線の高さと距離がなんともいえず好きで、一番上のフロアに上がれた頃はよく、一人ぼんやりしに行ったりしていました(今は行けません)。

ドーンと広いラナイから広がるワイキキビーチ。眩しい〜〜! それにしてもラナイがもったいないくらい広いので、フルーツを買ってきて、ここで何度か朝ごはんを楽しみました。

実は今まで何度も、建て替えられるかも!? と言われ続けてきたホテルですが、このままの姿で残っていることを喜んでいるのは、きっと私だけではないはず。誰もが、ハワイで過ごしたさまざまな思い出を胸に、また次のハワイまで頑張ろうと思っているところに、そのかけらがなくなってしまったら、それほど悲しいことはないですからね〜。いつまでも頑張って、このお姿をキープしていただきたいなと思う次第です。
photo:赤澤かおり
120 Kaiulani Ave., Honolulu
https://www.princesskaiulani.jp
Profile
赤澤かおり
料理と旅、暮らしまわりのことを中心に執筆・編集を行う。ハワイ渡航歴150回以上。『THIS IS GUIDE BOOK IN HAWAII』『Travel Hawaii』(ともに主婦と生活社)、『Hawaii note ハワイ手帖』(KADOKAWA)などハワイにまつわる著書多数。近著に『人生にはいつも料理本があった』(筑摩書房)、編著に『いざ、豊島屋』(KADOKAWA)がある。
Instagram「@kaoriakazawa.akalohasunny」
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