古き良きハワイ探訪ができるモアナサーフライダーホテル

暮らすように旅する Travel Hawaii
2025.10.30

Aloha、みなさん。トラベル&料理 編集ライターの赤澤かおりです。連載「暮らすように旅するTravel Hawaii」で先日からお届けしている、ハワイの老舗ホテル最新情報。今週はその第二弾ということで、私も大好きな4つのホテルのお気に入りポイントをご紹介していきたいと思います。



Moana Surfrider, a Westin Resort & Spa, Waikiki Beach


最終日の今日は、歴史的建造物としても知られるワイキキの老舗ホテル「モアナサーフライダー ウェスティン リゾート&スパ ワイキキビーチ」のお話です。


1901年創業の、ワイキキで一番古い老舗ホテル。すでに100年超えのここは、もうそのものがハワイの歴史。中心部のヴィクトリア調の建物も、100年を超えています。「モアナホテル」が「モアナサーフライダー」になったのは、1952年に隣(海に向かって左側)に建った「サーフライダーホテル」と合体した1969年のこと。それとほぼ同じくらいの時期に、海に向かって右手にタワーウィングがオープンし、現在の形になりました。



今回私が宿泊したのはそのタワーウィングの部屋。見てください、この広々とした部屋を! こちらはちょっとグレードが高めの部屋なのですが、ハワイ最終日の1泊ということで奮発しちゃいました。大人ですからねー、たまにですからねーということで。しかもこちらも最近リニューアルされたばかりだそう。ラッキー!

ひとりで泊まるにはもったいない広さで、カップルはもちろん、家族3人くらいは余裕! でも荷物の多い私にはありがたく、スーツケースを広げてガシガシ最終日の荷物整理に励みました。



ハワイアンタトゥーや、タパ柄のような文様が刻まれた木製ルームプレートは、タワーサイドの部屋のもの。こんな細かなところにもハワイ感が満載でした。



部屋からのビューはいうまでもなく、もちろん最高! 海の青と白い砂浜に、このホテルを象徴するブルーのビーチパラソルがなんともお似合い。



こちらは、今回初めて見たホテルの小さなパンフレット。これがよくできていて、かわいくて、大事に持ち帰りました。デジタルの時代に、こういう紙の感触を忘れることなく、ゲストに一冊ずつ配る温かな心遣いに感激でした。アロハだなぁ〜。



いつもベッドサイドに置かれているラベンダーのオイル。これを枕元に1滴たらすと、心地よく眠りにつけます。残りは大事に持ち帰って、自宅のベッドサイドで使い続けています。



老舗ホテルには、長い間ハワイを見つめ、見守り続けてきた歴史を垣間見られる場所があちらこちらにあります。私はいつもそこにキューンとするわけです。このホテルにも、そうした展示物を見られる場所がいくつも。



こちらはホテル2Fにある資料室。並べられた展示物を、時間を気にせずゆっくり眺めるのは至福のとき。ここの展示は結構入れ替えがあるので、訪れるたびに覗いてみていただけたらと思います。

私はいつも新たな発見があり、そのたびに一人で興奮していますが、ハワイナビゲーターであちらこちらのハワイシーンで活躍中の古き友人で私にさまざまなハワイを教えてくれた恩人、内野亮さんと一緒のときはさらに大興奮。展示についてお互いの発見を伝え合い、この前はあれがよかったけれど、今回はこれもあっていいね! と古き良きハワイ探訪を楽しんでいます。



資料室の脇に飾られている、1901年創業当時、ホテルのダイニングルームで使用されていたプレートとお玉。実はこのプレート、わが家にもあるんですー。かれこれ30年以上前にヴィンテージストアで購入したんですが、その時も結構なお値段だったように記憶しています。でもこうしてホテルに展示されているのを見ると、そのとき頑張って買った自分を褒めてあげたくなります。うちでは週末のブランチ用のプレートとして、現役で使用中。ずっと大切に使っていきたいと思っています。



ハワイを舞台にした映画は数あれど、これを知らない人はいないのでは!?  それはエルビス・プレスリー主演の『ブルーハワイ』。資料室に飾られたポスターの、このデザインと色使いを見ているだけでワクワクします。音楽もさることながら、出演者たちのファッションにも注目したいこの映画。ホテルの前のカラカウア通りが対面通行だった頃(今は一方通行です)の様子や、昔のインターナショナルマーケットプレイスが出てきたりして、ハワイヴィンテージ好きにはたまらないシーンがいっぱいです。モアナサーフライダーホテルが出てくるかは観てのお楽しみということで。

いつでも、飽きることなくハワイの歴史と今を感じることができる中心的存在のホテルでの滞在で、ふと、200年のお祝いはできないけれど、150年のお祝いはできるかも!? なんてことを思ったりました。いつまでもずっとそのままのお姿でハワイを見守り続けてほしいなぁ。

 

photo:赤澤かおり

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Profile

赤澤かおり

Kaori Akazawa

料理と旅、暮らしまわりのことを中心に執筆・編集を行う。ハワイ渡航歴150回以上。『THIS IS GUIDE BOOK IN HAWAII』『Travel Hawaii』(ともに主婦と生活社)、『Hawaii note ハワイ手帖』(KADOKAWA)などハワイにまつわる著書多数。近著に『人生にはいつも料理本があった』(筑摩書房)、編著に『いざ、豊島屋』(KADOKAWA)がある。
Instagram「@kaoriakazawa.akalohasunny

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