フィンランド編vol. 8 フィンランドの本のある暮らしと空間
世界で一番幸せな国とも言われるフィンランドは、国土の約7割が森林で覆われ、自然豊かな美しい国としても知られています。2006年には映画「かもめ食堂」の舞台にもなり、憧れた読者の方も多いのではないでしょうか。「イッタラ」「マリメッコ」「アラビア」など世界中で大人気のブランドも数多く生まれました。
和歌山市の和歌浦で「KORVAPUUSTI(コルバプースティ)」という北欧・フィンランドをコンセプトにしたお店を営んでいる岩城真理さんに、お店の買い付けで訪れるフィンランドの知る人ぞ知るとっておきのスポットをご紹介いただきます。

連載第8回目の最終回は、フィンランドの本のある暮らしと空間についてご紹介できればと思います。
ヘルシンキ中央駅のすぐ近くにある2018年に開館したヘルシンキ中央図書館「Oodi(オーディ)」は、まずユニークな形状の建築に圧倒されます。中に入ると、人々が読書をしたり友人と談笑したり、ものづくりを楽しんだりと思い思いに過ごしている様子にこんな理想の図書館があるのかと感動します。2019年には、国際図書館連盟が発表する"Public Library of the yearにおいて世界一の公共図書館にも選ばれました。

図書館内には、カフェはもちろんゲームルーム、3Dプリンターやミシンなどを使用できる作業スペース、ミュージックルームやキッチンスタジオまであります。図書館という公共施設のイメージを超え、人が集い多様なアイデアが生み出されている場所となっていますので、皆さんもぜひ訪れてみてください。エネルギーをとても感じます。このように創造的で開かれた公共の場所が日本でもさらに増えてほしいです。
話は変わりますが、フィンランドでは本を借りると作者に少額の印税が入る仕組みもあり、作者へと還元できる仕組みが素晴らしいです。

次に、ヘルシンキで一番有名な本屋さんといえば、1969年にオープンしたアルヴァ・アアルト設計のアカデミア書店です。天窓から自然光が入り、吹き抜けの空間が清々しいです。書店の2階にはアート系の本も充実しており、映画『かもめ食堂』の舞台となったCafe Aaltoで寛ぐことができます。フィンランドを代表する家具ブランドartekの照明ゴールデンベルがとても印象的です。

1階の書店奥にある児童書のコーナーでもartekの家具に親しみながら本が読めるようなキッズスペースがありますし、本屋の入り口には足跡のデザインも。子どもの頃からこのような本屋さんに通えるのは羨ましい限りです。ヘルシンキで隙間時間があれば、自然と立ち寄りたくなる本屋さんです。

私自身もフィンランドの絵本の世界に魅了され、翻訳絵本の小さな出版社を立ち上げ活動しています。今後もフィンランドの文化や暮らしを皆さまにお伝えできる機会があればと思います。
連載最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました。Kiitos!!
「Helsinki central library Oodi(ヘルシンキ中央図書館)」
Töölönlahdenkatu 4, 00100 Helsinki
https://www.oodihelsinki.fi
Instagram:@oodihelsinki
「Akateeminen Kirjakauppa (アカデミア書店)」
Keskuskatu 1, 00100 Helsinki
https://akateeminen.com/
Instagram:@akateeminenkirjakauppa
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