山口編vol.2　散策の合間のおやつにぴったり、大人の世界観が魅力な「焼き菓子やをぜ」

山口県の中央に位置する県庁所在地である山口市は、日本三名塔の一つの国宝「瑠璃光寺五重塔」や美肌の湯と知られる「湯田温泉」などが有名です。また、ニューヨーク・タイムズ紙が発表した「2024年に行くべき52カ所」にも選ばれ、世界からも注目されている場所となっています。
今回案内していただくのはご家族で東京からUターンされた杉田宗一さん。ご両親が営んでいたユースホステルを「紅花舎（こうかしゃ）」として薪サウナ・ショップ・カフェなど旅行者だけでなく地元の方も楽しめる空間へリニューアルしました。自然豊かで歴史ある山口市を是非訪れてみてくださいね。
 

ドイツ語で「3時のおやつ」を意味する”yauze”と日本語の八百よろずの「やお」を掛け合わせて「やをぜ」。都内のベーカリーで腕を磨かれた奥様と、画家でイラストレーターのご主人の牛尾ご夫妻が営まれる小さな焼き菓子専門店です。

かつてご主人の曾おじいさんが窯業を営まれた山口の地。街の中心部を静かに流れる一の坂川近くの築160年の古民家に出会い、埼玉から移住。地域の建築家や大工さんの力を借り、古民家の趣きを残し改装され、2013年にオープンされました。昨年刊行された「都会を離れて古民家暮らしはじめました・牛尾 篤 著」には地方移住や起業のいきさつが軽妙なタッチで綴られています。

派手さがあるわけではないけれど、素材を吟味し手間を惜しまず丁寧に作られたお菓子はどれをいただいても本当に美味しく僕たちも大ファンになりました。アイデアをネットから拾って作るインスタントな店作りと違い、お二人がじっくりと培われた、地に足のついた大人の世界観がとても魅力的です。

一の坂川の少し上流、国宝瑠璃光寺五重塔のほど近くに新店舗も構えられ、金土日はこちらでの営業。寺社仏閣も多く中世からの雰囲気が残るエリア、四季折々の美しさが楽しめます。散策の合間のおやつにぴったりの「焼き菓子やをぜ」おすすめです。

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