大阪・枚方編vol.2　純喫茶とカフェの間のような佇まい「喫茶オモカゲ」

～「cafe zakka gallery FLAG」辻内志乃さん～

京都よりでもない、大阪よりでもない、奈良よりでもない……。それらのほぼ中央に位置し、三都物語を約小一時間以内でまわれる場所。それが、大阪府枚方（ひらかた）市です。そんな街から素敵でうっとりとするお店をご紹介させて頂きます。

今回ご紹介するのは、私もふらりとよく立ち寄るお店「喫茶オモカゲ」です。外観は、昔ながらの喫茶店好きにはたまらない雰囲気。

カランカラーンと大きなドアを開けて中に入ります。

店内は、きちんと整ったインテリアの中に、少し前の時代を感じさせる空気が流れる不思議な空間。コンクリートと木がマッチして、喫茶店と現代カフェを足して２で割ったような雰囲気です。

本がずらりと並ぶこちらは、一人でボーッとしていても他の人からは見えない特等席です。すぐそばで電車がガタンゴトンと走り、店内の明かりは、うっすら。まるで村上春樹の小説に出てくる喫茶店のような世界観です。新聞を読んでるおじさま、雑誌を読んでるマダム……。各々の居場所があって、きっと息抜きにふらりと来るんだろうなぁと感じます。そんな場所があるってとても幸せだなぁと、思わずため息。雨の日は、またしっとりとした空気感でおすすめです。

一番のお気に入りは、サンドイッチ。ボリュームがあって、カリッと焼けていて、ガブリと食べ応えがあります。流行の美味しいソースが入ってるとかではなく、素朴でしっかりとした作りの美味しさで、「むふふー」となんとも幸せを感じるのです。

食後は、濃厚なチョコレートケーキとコーヒーでまったりと。

コーヒーの種類はとても多く、丁寧に書かれた説明書とともに豆の量り売りも行ってます。隣に置かれた焼き菓子は、卵・乳製品不使用のものが中心で、どれもこれも美味しそう。価格がリーズナブルなこともあり、「FLAG」のスタッフへのお土産用に、思わずいっぱい買い込んでしまいました。休憩時間に、ワイワイ言いながら「喫茶オモカゲ」さんの焼き菓子を頬張り、みんなほっこりしてくれました。

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