熊本の憧れショップ「Ecru et pousse」の物語【後編】

ナチュリラ
2019.03.22

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「Ecru et pousse(エクリュ エ プゥス)」のインスタグラムウェブサイトで松村さんが着用しているアイテムには、日々、全国から問い合わせが集まります。
「お客さまひとりひとりとのコミュニケーションを大事にしていきたいと思っています。質問にはできるだけ丁寧にお答えしたいし、商品を送る際は“ありがとう”の気持ちも届くようにきれいに梱包したい。遠方の方でも、メールや電話でのコミュニケーションを通して“好き”を共有できることがうれしいんです。また、荷物が届いたお客さまから喜びのメールやお手紙をいただいたりすると、私たちの思いが伝わったような気がして、とても励みになります」

さらに、熊本までなかなか足を延ばせない方と直接会える機会を少しでも増やせたらと、年に一度は「出張エクリュ」を企画。いままで大阪や香川でポップアップショップを展開してきました。「ひとつの出会いが思ってもみないような出会いにつながっていったり、改めてお客さまとのつながりに支えてもらっているんだなあと実感したり、私たちにとってもすごく大切なイベントです」

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「仕入れる服を選ぶとき、これはちょっと高価すぎるかなと迷うこともあるんです。でも、いざお店に並べてみると、お客さまたちは、『由紀さんが選んだものなら、間違いないよね』と言って手に取ってくれる。長年かけて信頼関係をつくってきたことで、自分たちが伝えたいことを、より幸せな形で受け取ってもらいやすくなるのだなと感じています。お買い物は『安く買えた』という喜びだけではないこと、服やブランドについて深く知ることでより心豊かなお買い物ができること、そしてそういうお買い物体験を求めている方々がたくさんいるということを、私はお客さまたちから学ばせてもらいました」

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こちらのブラウスとリネンパンツは、今季から店頭に並ぶことになったブランド「GASA*(ガサ)」のもの。シルエット、素材感、ディテール……すべてにおいて、他にはない不思議な魅力をもつアイテムたちに惹かれ、ラインナップの仲間入りをしたのだそう。

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最後に、最近のニュートピックは? と松村さんにお聞きしてみました。
「昨年の夏、数年ぶりにピアスを復活したんです。『ミナ ペルホネン』の展示会で見たピアスのディテールに胸を打たれて、それをどうしてもつけたくなり、入荷時期に合わせて穴を開けちゃいました。ファンデーションが苦手で、普段はチークとリップ以外、ほとんどメイクをしないので、顔まわりを華やかにしてくれるピアスの存在はありがたいですね。また、40代になってからは、TPOに合わせて“ちゃんとした感じ”の着こなしができるようになりたいと思うようになりました。今までは布バッグ一辺倒でしたが、上質なレザーバッグを選んだり、ピアスなどのアクセサリーで変化をつけたりと、楽しみながらトライしています」

……と、多くの人が憧れる松村さんの着こなしは、少しずつ変化しているようです。これからのコーディネート提案もますます楽しみですね。

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「これは遠い遠い夢ですが、もし時間に余裕ができてきたら、国内外問わず今まで行ったことのない場所を訪れて、そこで買いつけた家具や雑貨をお店に並べてみたいなあと思っています。きっと、思い入れが強すぎて『全部売りたくない!』ってことになっちゃいそうですけど(笑)」

今回お届けする「Ecru et pousse」の物語は、いったんここでおしまい。明日からも続いていく松村さんたちの奮闘ぶりは、ぜひ「暮らしとおしゃれの編集室」やインスタグラムでご覧くださいね。次の「おしゃれさんコーディネート」での登場は、秋を予定していますー。


「ナチュリラ」vol.45より
撮影:atelier graine 穴見春樹


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Ecru et pousse(エクリュ エ プゥス)

熊本市北区打越町40-61
TEL/FAX:096-288-3321
営業時間:11:00~17:00
定休日:日曜、水曜 (他、不定休)
http://www.ecru-et-pousse.com
Instagram:https://www.instagram.com/ecru_et_pousse

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