狛江編 vol.1 イラストの中にフランスが香るカフェ「広洋舎(こうようしゃ)」

地元のおしゃれさんが 案内する 小さな旅
2019.07.06

photo&text:「m.Room(エム ルーム)」小林昭子


こんにちは。東京都調布市で「m.Room(エムルーム)」という店を営んでいる小林昭子と申します。今月は、お隣の狛江市にある素敵なお店をご紹介したいと思います。狛江は、日本で2番目に小さな市で、東京都民でもその名を知らない方が多い隠れた素敵な街なのです。第1回目である今週は「広洋舎(こうようしゃ)」をご紹介いたします。

車を走らせているとき、チラリと視界をよぎった青い屋根。気になって、後日行ってみたら、そこは小さなカフェでした。

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壁に絵があるカフェです。それは遠い国にいるような気持ちになる絵なのです。いろんなところにその絵は描かれています。

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イラストレーターです、とおっしゃるキッチンに立つその人は、広瀬摩紀さんといいます。摩紀さんの作るお料理はなにがすばらしいって、美味しいのはもちろんのこと、非常に見目麗しい。絵心の美意識がなせる技でしょうか。聞くと「給食の仕事をしていたんです」
と意外な答えが返ってきました。内装もさることながら、お料理のクオリティの高さはそのおかげも大きいのですね。

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摩紀さんはフランスに長く滞在され、絵の勉強をされました。ロートレックが好きで、彼が通ったアトリエで学んだそうです。そしてホールでは、摩紀さんのお母様であるよっぺさんが接客してくださいます。よっぺさんの飾り気のないお人柄に触れると、とてもホッとしてリラックスできるのです。

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用がなくても(笑)つい立ち寄りたくなるのがこのパウダールーム。まるでフランスの少女が住む隠れ家に迷いこんだよう。

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店内には、友人の作家さんが作られるアート作品なども展示されており、購入することができます。チェコに住む友人がチェコの人形劇をしたり、ドイツやフランスにも友人がいらしたりするせいか、いつも、遠い異国を感じさせる空気が常に流れていて、おしゃれなのです。お店では人形やお面を作るワークショップなども開催されていて、そこに参加される方々は、アーティストさんも多く、楽しい出会いの場となっています。

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「広洋舎(こうようしゃ)」ってクリーニングやさんみたいな名前だと思いませんか。それもそのはず、店主よっぺさんのご実家は元々クリーニング屋さん。その名を店名になさったのですって。

アートのある素敵な空間で、美味しいものを楽しむ場が、日本ではあまりないから作りたい。「広洋舎(こうようしゃ)」は、よっぺさんのそんな夢が形になったお店です。それに応える形で、娘の摩紀さんは、今日も嬉々としてお料理を作り、絵を描かれているのです。

 

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広洋舎

MAP:
東京都狛江市和泉本町1-24-1
TEL:03-5761-4094
営業時間:11:00〜19:00
定休日:木曜、日曜、祝日
http://koyosha-cafe.com

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