名古屋編 vol.2 肩ひじ張らない素敵な日常着が揃う「hivi」 ~フリー編集者 こんどうみきさん
地元おしゃれさんが自分の住む街の、とっておきのお店を案内してくれる連載「地元のおしゃれさんが案内する小さな旅」企画。中部地方の方、お待たせしました! 6月は名古屋編です。ナビゲーターは、名古屋を拠点にフリーの編集者として活動し、リトルプレスの発行人でもある、こんどうみきさん。秘密にしておきたい穴場店や、この季節ならではのおすすめ店などを4回にわたってご紹介。名古屋を存分に楽しめる素敵なお店ばかりですよ~。
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photo&text:こんどうみき
2015年2月、ちょっぴり意外な場所に誕生したセレクトショップ「hivi(ヒヴィ)」。名古屋の中心街、栄や名駅から電車で20〜30分ほどの距離にある本郷の住宅街で、のんびりと営まれています。
「馴染みのあるエリアで、たまたま見つけた物件なんです。子どもが小学生なので、自宅からそう遠くない場所で、無理せず細く長く続けたいなと思って決めました」と話す店主の木村歩さん。
20代の頃はセレクトショップに勤務していた歩さん。30代で結婚を機に退社し、インテリアコーディネーターの道へ。出産・子育てが一段落し、また何かを始めたいと思ったときに「自分の“好き”のウエイトが、インテリアよりやっぱり服のほうが高いことに気づいて……」と話します。
そんな“おしゃれ大好き”な歩さんが開いた小さなこのセレクトショップには、選び抜かれた質のいいファッションアイテムが心地よく並びます。すっきりと大人っぽくまとめられたインテリアもさすが! 前職でのセンスがいかんなく発揮されています。
メインブランドは、地場産業を活かして作られている名古屋生まれの「COMMONO reproducts」。そのほか、歩さんが20年くらい前から変わらず好きだという「ネペンテス」発のブランド「ニードルス」や「FWK BY ENGINEERED GARMENTS」などをラインナップ。
今年の春夏から取り扱いを始めたという「ホームスパン」はクセになる着心地。おしゃれさんのリピーターが多いのもうなずけます。名古屋の木工ブランド「tagami」の木×皮のネックレスは、ここでしか買えないデザイン。
「よそいき用ではなく、日常で肩ひじ張らず着てもらえるものをセレクトしています。でも素材が上質なので、長く愛用できるものばかりですよ」。店名の「hivi」=「日々」にもそんな想いを込めたのだそう。
関西発のデニムブランド「オアスロウ」も、歩さんが愛してやまないブランドのひとつ。全ブランド、レディースアイテムのみの取り扱いです。
「ダンスコ」のシューズにモロッコ製のバスケット。小物も充実しています。ちなみにこの什器、不思議なかたちだなぁと思ったらなんとソリなのだとか!
メキシコの伝統的な職人技術を生かした「イシ ジュエリー」。北欧の先住民族“サーミ族”のブレスレットや、神戸の「ダンタン」の繊細なアクセサリーも素敵です。
大阪の帽子ブランド「クール」も人気。植物を取り入れたディスプレイが多いのは「お隣が花屋さんということもあって(笑)」。
日用雑貨のコーナーもあります。「野田琺瑯」「高橋工芸」「白雪ふきん」など、服と同じく日々の暮らしの中でずっと愛せるものばかり。
最後に、この日の歩さんのコーディネートを撮らせていただきました。ジャケットは「COMMONO Reproducts」、インナーは「ホームスパン」、スカートは「コム デ ギャルソン」、デニムは「オアスロウ」、シューズは「ダンスコ」。彼女の穏やかな人柄もこのお店の魅力のひとつ。訪れた際は、ぜひ着こなしのアドバイスもしてもらってくださいね。
←連載「地元おしゃれさんが 案内する 小さな旅」はこちらから
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