プロの料理人も使う「中村銅器製作所」の銅玉子焼き器 

今日のひとしな
2016.08.07

~cotogoto(コトゴト)より vol.7~

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銅のお鍋やフライパン、そしてボウル……。素人っぽい言い方になりますが、なんだかプロっぽくて憧れます。いつかきっと、プロ並みに使いこなせるようになりたいと思っています。

というわけで、私のファースト銅アイテムが、こちら。
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銅の、しかも「玉子焼き」をつくることだけ(じゃなくてもいいけれど)のために生まれた道具。その絞り込んだストイックな姿勢がまたカッコいいじゃありませんか。

作っているのは、東京足立区に工房を構える「中村銅器製作所」。親子4代に渡って銅鍋を作っています。そして各地の一流料亭や寿司職人など日本料理を極めたプロの料理人が、ここの鍋を求めにくるそうです。

これは間違いない……。というわけで、普段そんなに玉子焼きなんて作らないくせに、カタチから入ってしまいました。
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はじめて使った日のことは、今でもよく覚えています。YouTubeでプロの料理人による「出汁巻き玉子の作り方」的な動画を何度もチェックし、イメトレを繰り返して、いざ実践。
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使ってみると、どうでしょう。銅の高い熱伝導率と蓄熱性のおかげで、あっという間に広げた玉子にぷくぷくと気泡ができます。プロの料理人のように、菜箸だけで巻くのはちょっと自信がなかったので、フライ返しを使ってしまいましたが、それでも、あっという間にでき上がった出汁巻き玉子はふっくらふわふわ、ジューシーで美味! 普通のフライパンで作っていた卵焼きとは雲泥の差。やっぱり銅って、専門の道具ってすごい……! と心から感動したのでした。
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それまでお弁当より外食派の私でしたが、この子を手に入れ、お弁当派にシフト。だって、当然玉子焼き以外にも使えますから、玉子焼きを作った後、簡単な炒め物をささっと作るのにもちょうどいい。

それと、よっぽど焦げつかなければ、洗剤でしっかり洗う必要もないのです。さっと汚れを拭き取るだけでOK。洗わないことで、内側に引かれた錫に油が馴染み、使うほどに焦げにくく使いやすい鍋に育っていくのです。というわけでお手入れも楽。

道具が料理の腕をあげてくれることがある。しみじみとそう思った逸品です。


銅玉子焼き器(中村銅器製作所)
7,000円(税抜)

cotogoto(コトゴト)

炊事や洗濯、掃除といった家事の道具が並ぶお店。日本の素材を使い、四季のある風土や暮らしの中で使いやすいよう丁寧に作られたアイテムをラインナップ。「今日のひとしな」のコラム執筆は、店主の涌井玲子さん。

東京都杉並区高円寺南4-27-17-2F
TEL:03-3318-0313
11:00~20:00 無休
http://www.cotogoto.jp

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