～「Less」よりvol.26 ～ 

写真家の若木信吾さんから「面白いことをやっている友人がいるんだけど紹介しても良いかな？」と連絡をもらったのがきっかけで、写真家の黄瀬麻以さんと画家のリーバイ・パタ氏が東川を訪れたのは2018年の初頭。

サンフランシスコで出会った二人は同じ場所の空気感を共有して、切り取った写真にドローイングをして作品にするという試みを行っていた。四季が豊かな日本でも面白い作品になるんじゃないかということで、冬の東川にも白羽の矢が立ったのだ。

ー20℃の旭岳や空気の澄んだ町の日常を切り取ってくれた。

その写真はリーバイのドローイングが重ねられ、半年後に作品となり、お店での展示となった。アート作品を展示販売するのは初めてだったけど、不思議と自信があったのは二人の制作過程と想いを横で見ていたからかもしれない。そして二人の人柄に触れてくれた方々が、初めてアート作品を買う場面に居合わせられるのはとても嬉しいことだった。

表題の絵本『SNOW MAN』は、その時に撮影したものを新たな物語として作品にしたもの。

生まれ育った町が絵本になるなんてなかなかないもの。

美しい冬の東川と２人が描く世界観を世界中の子供達に感じてもらえるきっかけが出来るなんて。冬の贈り物や遠く離れた雪景色が好きなあの方へなんて贈りたくなる気持ちがはやります。

「若芽舎」は写真家の若木信吾さんが立ち上げた絵本レーベル。

アーティスト10組のミニ絵本が発売されています。その第４弾が写真家の黄瀬麻以さんとアーティストのリーバイ・パタ氏による『SNOW MAN』です。

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