予約必須の「庖丁工房タダフサ」のペティナイフ
~cotogoto(コトゴト)より vol.24~
品切れ中の商品をご紹介するのは心苦しいのですが、新潟三条市に工房を構える「庖丁工房タダフサ」さんの庖丁が本当にいいんです。
とはいえ、私が持っているのはペティナイフのみ。もちろん、できれば三徳包丁も欲しいと思っていたのですが、あまりの人気に、入荷があってもご予約分ですぐになくなってしまうため、買う機会を逃し続けて今に至ります。
というわけで、数年前にこのペティナイフを手に入れてからというもの、「タダフサ」を使いたくて、よっぽど大きいものを切るときでない限りはペティナイフを使うようになってしまいました。
でもこれが、逆によかったと今は思っているんです。このペティナイフは小回りがきいて、本当に使いやすい! 刃渡りは125mmで、取っ手を含めた全長は228mmくらいなのですが、たいていのお肉も魚もお野菜も、普通にスパッと切れてしまいます。
それと、テレビで見たのですが、外国ではペティナイフ1本でお料理をしちゃうご家庭も多いようで。かわいらしいおばあちゃんが、器用にひょいひょいと野菜や肉を切っている姿がかわいかったから真似してみた、というのも、実はあるのですが。
というわけで、このペティナイフの使用頻度はかなり高めです。当然濡れている時間もかなり長く、さらには食事の後、洗い忘れてしばらくそのままにしちゃった! みたいなことも何度かありますが、使いはじめて4~5年、まったく錆びておりません。
その理由は、こんなに薄手なのに実は3層構造になっているから。中央は錆びにくい「SLD鋼」。その両脇をさらに錆びにくいステンレスで挟んでいるからなのです。
加えて素晴らしいのは持ち手です。「タダフサ」人気を押し上げているのは、切れ味はもちろんですが、それ以上にこのデザインだと言っても過言ではないでしょう。スッキリした刃にシンプルだけど、優しい丸みを帯びた栗の木の持ち手。白すぎず、濃すぎない栗の木の色が、どんなキッチンにも馴染むんですよね。
そして、なにより、この栗の木の持ち手、シンプルな見た目に反して(?)スゴい機能を備えています。「抗菌炭化木」といって、木材を炉の中で燻製状態にし、炭の一歩手前の状態にしているのです。それにより木材に菌が付着した際、菌の栄養分となる水分や栄養がほとんどなく、菌が繁殖できなくなり死滅してしまうため、腐りにくいのだそうです。だから、濡れることが多くても腐ったりカビたりすることがないというわけです。そして、この技術は「タダフサ」の特許。そりゃあ人気も殺到しますよね。
「cotogoto」で扱っている「タダフサ」の庖丁は3種類。「三徳」と「ペティ」と「パン切り」です。切るものに合わせて庖丁を変えるのって、なんだかカッコいいですよね。
私はごはん派なので、パン切り庖丁も持っていませんが、こちらもパン派の人にはかなり人気があります。先に述べた通り、ペティナイフだけを使ってなんでも切っちゃうのも、慣れればまったく快適です。洗いものも減りますし。もちろん、本当はこれさえあれば大丈夫というのは、万能な三徳庖丁。自分に合っているものをお選びくださいね。ただし、「タダフサ」の3本の中から選ぶのをおすすめします!
「庖丁工房タダフサ」
万能 170㎜(三徳):9,000円(税抜)
万能 125㎜(ペティ):7,500円(税抜)
パン切り:9,500円(税抜)
※ご予約をご希望の方はメールもしくはお電話でご連絡ください。
炊事や洗濯、掃除といった家事の道具が並ぶお店。日本の素材を使い、四季のある風土や暮らしの中で使いやすいよう丁寧に作られたアイテムをラインナップ。「今日のひとしな」のコラム執筆は、店主の涌井玲子さん。
東京都杉並区高円寺南4-27-17-2F
TEL:03-3318-0313
11:00~20:00 無休
http://www.cotogoto.jp
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