僧侶で、陶芸家。釉薬の発色がきれいな佐々木智也さんの器

今日のひとしな
2021.03.02

~「nagaya.」よりvol.2 ~

「nagaya.」で開店当初からお付き合いのある、愛媛の作家の佐々木智也さん。

出会いは私が徳島に帰って来てしばらく三好市というところで「うだつマルシェ」というイベントの運営などをする仕事をしていた頃。その「うだつマルシェ」に出店をしていたのが佐々木智也さんでした。

佐々木智也さんは愛媛県の一番端っこの伊方町で窯を構えています。それも「妙楽寺」というお寺の敷地の中にです。

実は佐々木さんは陶芸をしながら、檀家を持たないお寺の僧侶もされています。田舎では、「公務員と僧侶」、「先生と神主」などといった二足の草鞋を履く方がいるのはよく聞きますが、「僧侶と陶芸家」の組み合わせは初めて聞いたので、面白く思いました。

佐々木さんは大学を卒業後、磁器の産地の愛媛県砥部町や作家さんのもとで修業後、独立。輪花や八角といった昔ながらの器の形を取り入れつつ、和食や洋食どちらにも使いやすい雰囲気に仕上げています。

また、釉薬のバリエーションが豊富で同じ形を色違いで揃える楽しさがあります。

「nagaya.」で人気があるのは、ガラスの溶けた雰囲気が個性がある灰釉です。

以前佐々木さんが急に徳島に用事があると連絡をくれたことがありました。実はこの灰釉は、藍染で使う木灰を釉薬に混ぜて焼いているもの。徳島で藍染をしている方に木灰をもらいに来たそうです。藍染と聞くと青を想像すると思うのですが、緑の発色になります。

また昨年の展示会で初お目見えした、食卓を明るくする黄色のガラス釉も人気でした。「nagaya.」では定期的に入荷しています。ぜひ一度、お手に取ってみて頂きたい器たちです。


オンラインシップはこちらから


→その他の「nagaya.」の記事はこちらから
→その他の「今日のひとしな」の記事はこちらから

nagaya.

住所:徳島県徳島市沖浜町大木247番地
TEL:088-635-8393
営業時間:12:00-18:00
定休日:木曜、金曜
オンラインショップ
instagram:@nagaya.tokushima

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ