ラーメンにも取り分けにも。「倉敷意匠×野田琺瑯」の琺瑯れんげ

今日のひとしな
2016.08.30

~cotogoto(コトゴト)より vol.30~

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正直、こんなによく使うようになるとは思っていませんでした。
どちらかというと、ちょっとアンティークっぽい色合いや、釉薬がぼってりとたまっているキレイ過ぎない感じが好きで、見た目重視で購入した商品でした。

ところが。思った以上に食卓に登場する頻度が高いのです。

まず、使い心地がいいんです。お馴染みの野田琺瑯さんが作っていますから、品質は折り紙つき。そして、釉薬が厚くかけられているせいで、パクリとれんげを口に入れたときに、唇にあたる「つるん」とした感じが、陶器のれんげとはまた違う、優しい口当たりで好きなんです。

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ラーメン、うどんなどの汁物のときはもちろん必ず使っています。告白すると、それまでは、洗いものを減らしたいばかりに、どんぶりから汁を直接ずずーっとすすってしまうこともありました。でも、今はもうそんなことは致しません。この口当たりを楽しみながら、れんげを使っています。

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さらに、今までは取り分け用のスプーンなどを使っていたシーンにまで、れんげが進出するようになってきました。我が家は大皿料理が多いので、このれんげを導入する前までは、取り分け用の大きなスッカラ1本を大皿に添えて、食卓の真ん中にどどんと出していました。

しかし、このれんげが我が家に来てからというものの、取り分け用はいつの間にか消え、各自のれんげで料理をすくい小皿に取るか、なんならそのまま食べちゃうか、というあまりお行儀の良くないかたちになってしまいました。

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でもなんだか、そのほうが料理が美味しい気がするんですよね。取り分け用のカトラリーから小皿を経て、お箸で口に運ばれてくるよりも、ダイレクトに大皿から口に直接飛び込んできたほうが、冷めないし、なぜか、美味しい。

お客様が来た時は、さすがに取り分け用を用意しますが、旦那さんとふたりのご飯のときには、大皿かられんげで我先にと料理をすくい、「うまい」とか「辛い」とかなんだかんだと言いながらもりもり食べるのも、わりと楽しくて悪くないと思っています。

琺瑯れんげ (倉敷意匠×野田琺瑯)
760 円(税抜)

cotogoto(コトゴト)

炊事や洗濯、掃除といった家事の道具が並ぶお店。日本の素材を使い、四季のある風土や暮らしの中で使いやすいよう丁寧に作られたアイテムをラインナップ。「今日のひとしな」のコラム執筆は、店主の涌井玲子さん。

東京都杉並区高円寺南4-27-17-2F
TEL:03-3318-0313
11:00~20:00 無休
http://www.cotogoto.jp

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