とにかくその魅力をお伝えしたい、市川岳人さんの木の作品

今日のひとしな
2021.05.14

~「文月」「道具屋nobori」よりvol.14 ~

愛知で製作をする市川岳人さん作品は、とにかく格好いい。

……と、これを先に言っちゃうと、もうとにかく格好いい、そればっかりになってしまいそうなのですが、拙い語彙力を一所懸命に使ってお伝えしたいこの魅力。

一個の角材から作られているとは思えないメリハリがあるフォルムは、小さな作品でも存在感があり、部屋の雰囲気を静かに引き締めてくれます。どれもただ置いているだけですでにオブジェとして成立してしまうのですが、是非それぞれの用途でも使ってみてほしいんです。

その中でもぜひ一度試してほしいのが、市川さんの燭台……ですが、こちらは曰く「飾台」としても是非。お気に入りのピアスや、とっておきの腕時計の定位置としてもいい。鉱石や貝殻、植物などの自然のものも、調和しながらそれぞれが引き立つのでお勧めのひとつ。

ただ、勿論蝋燭を立てると本当にサマになります。特に太めのどっしりとしたものにすると「燭台を使っている感」をしっかり感じられるのでお勧めです(個人的に、蝋燭が小さいと少し物足りないかもしれません)。上下返しても使えるので、是非お手に取った際にはひっくり返してみてください。同じもののはずなのに、一つの作品でちゃんと二つの雰囲気を味わえて面白いですよ。

リングスタンドは特別な指輪を一つだけでもいいのですが、お勧めはいくつか重ね付けすること。普段お仕事の都合で沢山付けられない方でも、仕舞い込まずにコーディネイトが楽しめます。チェスの駒のような見た目から、いくつか揃えたくなる方が続出してしまう作品でもあります。

それから、二種類のドライフラワースタンド。

つるんとした壷のようなものはどんな場所でも溶け込みやすいフォルム。まるで花瓶部分が台に載っているように見えるもの(なんと別のものを接着したわけではなく、一本の木から出来てます)は形の面白さを特に感じられて、部屋のメインのオブジェとして。どちらも植物を差すと、陶器やガラスとは違う不思議な一体感が生まれます。

作品の中には綺麗に加工された側をくるっと返すと、がりっとした荒々しい面が見えるものがあります。これは丸太の状態の、木の一番外側の外皮部分を、自然そのままの形で使っているからだそう。この対比が面白く、ほかの作品とならぶとより際立ちます。このタイプは一部のみなので、見つけたらラッキーかもしれません。

もっと言いたいことはたくさんあるのですが、あまり伝えすぎるより直接見てほしいのでこのあたりで。

色、杢目、質感と、これまで見たことのないものもあり、聞いたことのある名前の木でも知らないことがあったり、本当に奥深い世界です。それぞれ種類によって手触りも違っていて、沢山の作品を眺めているだけでも楽しい。

是非じっくり悩んでお気に入りをひとつ、見つけてもらえたらと思います。

 

text: ヨシタケ(道具屋nobori)

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文月/道具屋nobori

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営業時間:11:00~18:00
定休日:水曜日
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