普段使いができるのが嬉しい 「四十沢木材工芸」の木工製品

今日のひとしな
2021.05.24

~「文月」「道具屋nobori」よりvol.24 ~


輪花盆(大)¥14,300、(中)¥7,700、(小)¥4,400

漆器用素地をつくる「木地屋」として創業した「四十沢木材工芸」の製品は、シンプルなつくりだからこそ、その技術が光ります。


長木瓜盆(大)¥12,100

長木瓜盆は普段使い用のシンプルなお盆として使いやすい長方形。大サイズは急須と四個程度の湯呑が乗るので来客時にもぴったりです。また、物を運ぶお盆としてだけでなく、トレイとしても良いのが、輪花盆の大サイズ。お気に入りの小鉢を沢山載せて、おばんざいプレートとして使うととても華やかに仕上がります。


長木瓜盆(小)¥4,400

盆の小サイズは、一人分のおやつ用に、カトラリーを添えて使うといいバランス(抹茶寒天のあんみつを気に入ってもう一度食べたかったわけでは……ありません)。


(中央)小皿 隅入菱 大 ¥4,730、小 ¥3,630、(左)小皿 松 大 ¥4,400、小 ¥3,300、(右)小皿 木瓜  大 ¥4,400、小 ¥3,300

それから、こちらの小皿シリーズ。松、木瓜、隅入菱は、昔ながらのモチーフですが「伝統的で由緒ある……」といったお堅いイメージにはならず、やわらかく作られた輪郭が手にしっくり馴染みます。

ご紹介している「KITO」シリーズは「木といっしょに日常を過ごせるように」と名付けられたシリーズ。ガラス塗料仕上げで、普段使いしやすくお手入れも難しくありません。

実は、当初は天然のくるみ油仕上げのみでした。安心安全天然素材、でもその分、使用に制限が出てしまうことがネック。経年変化や育てる楽しみがある、だけど、気兼ねなく使えないからなかなか出番がない……。その悩みを解決してくれたのが、現在のガラス塗料です。

食品用として使うにあたり、気になるのがその安全性。気になる方も多いと思うので、ここで少しご説明を。

この塗料は、液体のガラス質を主成分とした化学物質を使っておらず、食品衛生基準にも適合した安心なもの。耐水性があり、とはいえニスのような無駄なツヤもなく、さらっとした手触り。オイル仕上げよりもむしろ無垢の木に近い仕上がり。木の表情を邪魔せず、木の呼吸も妨げないという「無垢の木だけが発する心地よさ」を大事にする「四十沢木材工芸」の考えに寄り添う塗料なんです。

同じ木でも色合いが違ったり、グラデーションがあったり。くっきり年輪が出ているものもあれば、靄かがったように見えるものもあったり。

そういった自然そのものの良さ、美しさを、更に人の手が加わったことによって生まれる"もの"としての美しさによって引き上げられていると感じます。そしてそれは、木のことを知り尽くした人にしか出来ない「技」だとも。

「思ったより使いやすそうかも」と思ってくださったのなら、ぜひこれを機会に生活に木の製品を取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

text: ヨシタケ(道具屋nobori)

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文月/道具屋nobori

「文月」
住所:東京都台東区寿3-7-1
営業時間:11:00~18:00
定休日:水曜日
https://fuzukikuramae.stores.jp/
instagram:@fuzuki.kuramae

 

「道具屋nobori」
住所:東京都台東区寿2-9-17
営業時間:11:00~18:00
https://fromafar.stores.jp/
instagram:@douguya_nobori

 

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