つい見惚れてしまうブルーグレー 笹川健一さんのグラスたち
~「HJ GALLERY」より vol.11 ~
まだまだ酷暑が続きそうな日。 ブルーグレーのガラスに意思のある輪郭。そこに一瞬を閉じ込めたように細やかな気泡が加わり、美しく静かで強い存在感を放つ。 京都に工房を構える、ガラス作家・笹川健一さんのガラスたち。
再生ガラスを使用し、そこに彼特有の色が入り、細やかな気泡が器をめぐり、薄手の作りながらも力強いシルエットとなっているのが笹川さんの特徴。作品を見たら彼のだとわかる確かな印象があり、はじめて見たときには、まずその独特な色に惹かれ、シルエットに見入り、気泡のあるガラスの表情が豊かで、何時間でも眺めていられると感じました。
その作品たちを見ていたら、どんな人がどんな場所で、どんな想いでつくっているのだろうとお会いしたくなりました。静かな雨が降る日に、京都に構える彼の工房へ。
空間も彼もモノトーンの世界。だからか、ブルーグレーのガラスたちが宝石のように美しく光っていました。
陶芸家のように窯からご自身で作り、道具も使いやすいようにいくつか彼が作り、素材も彼特有の配合で毎日仕込んでいます。
そして、薄く美しい正確な形たちをつくりあげる。文字通りひとつひとつ、丁寧につくっていく。だから、美しく心奪われる。 笹川さん特有の色と、その質感と丁寧で美しいつくりは、グラスがそこにあるだけなのに、身惚れてしまいます。
日常の中で、ガラスは私たちにとって身近な素材。コップのグラスも、お酒の瓶も、建物に使う窓だって、ガラスです。でも、その素材を使いながらも、ハッとしたものを生み出すことができる人がいる。そんなグラスには水を一杯入れただけなのに、その飲み物に魔法がかかったように感じてしまうから、器の持つ力を感じずにはいれません。
とても表情豊かで、晴れた日の光にかざして見たり、雨のひんやりした時間には独特な憂いを含む。ファンも多く、まるで巡り合ったかのように買っていかれるお客様が多いです。ギフトにするなら、私なら男性に贈りたくなります。彼の硬派でシャイな印象が作品にもにじみ出ているのか、素敵な男性へのギフトにしたくなる。その人の傍において欲しいグラスです。
水のみグラス ¥3,850
脚付タンブラー ¥8,800
(左)ワイングラス2種 各¥11,000、(右上)ビールグラス ¥7,700
(左から時計回りに)丸ピッチャー ¥13,200、短頸壺 ¥30,800、丸鉢 ¥8,800、スモールワイングラス ¥8,800
詳しくは、「HJ GALLERY」まで問い合わせください。
(2〜6枚目 写真:奥山晴日)
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住所:奈良県奈良市三碓2-4-13-2
TEL:0742-52-5000
営業時間:11:00~16:00
営業日:木曜・金曜・土曜
https://www.hj-g.jp/
instagram:@hjgallery
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