インテリアに加えたいヴィンテージのラタン製品

～「POTLATCH」より vol.24 ～

1970〜80年代にかけて流行したチェストやテーブル、椅子などのラタン製品。とても手間と時間のかかる製品のため、高価な価格帯だったにもかかわらず、一般家庭にも広く普及しました。
そんな時代に大切に使われていたラタン製品は、今のインテリアにもよく馴染み、新しいものにはない魅力があると思います。

籐（ラタン）は熱帯雨林地域に自生するつる性のヤシ科の植物で、非常に生命力の強い植物としても知られています。
籐の原木の表皮には長いトゲがあり、そのトゲを使って他の樹木に絡みつきながら太陽を求めて高く伸び上るように成長していきます。大変成長が早く、5年ほどで製品に加工できる大きさになるため環境にも優しく、実は竹のように大変エコな素材なんです。

ラタン製品は初めは白っぽい色をしていますが、年月を経るごとに飴色になり、その色の変化を楽しめることも魅力の一つです。ラタンテーブルもとてもいい色合いに変化していますね。アーチ状に曲げられた脚が美しく、コーヒーテーブルとしてはもちろんのこと、お部屋のコーナーで飾り台代わりに使っても素敵です。

小さなお子様のいる方に特に人気の高いラタン脱衣かご。
昔はその名の通り脱衣場に置いて使うものでしたが、今は子供部屋やリビングで使う方が多いようです。赤ちゃんのおむつやベビーケア用品などの収納に使ったり、ぬいぐるみやおもちゃ入れにしたりすれば見せながら収納できて便利ですね。
この脱衣かごの底面はこんな美しい編み方が施されています。

この編み方は「差し六つ目編み」と呼ばれ、デザインの美しさと丈夫さを兼ね備えています。日本では六角形は「亀甲」文様とも呼ばれ、なんだか縁起も良さそうな編み方ですよね。

気軽にインテリアに取り入れやすいのは、こんなヴィンテージミラーではないでしょうか？様々なデザインがありますが、ラタンの太さや編み方などによって雰囲気がガラッと変わります。
壁に掛けると空間に広がりが出るため、玄関やリビングにおすすめです。

ラタンキッズチェアは座っていない時もインテリアとして楽しめる人気アイテムです。ぬいぐるみなどを飾っておいても可愛いですね。ロッキングホースも植物などと組み合わせて飾っても素敵ですよ。

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