小さい？ いえいえ、意外と使う機会が多いんです！ 12㎝のソースパン

～「LADER」より vol.2 ～

大人になるにつれて、水を飲むコップのサイズが少しずつ小さくなってきました。以前のような大きめサイズの水が飲めないわけではないんだけど「これくらいで十分」というのがわかってくるんですね。遅ればせながら「足るを知る」がちょっとずつわかってきたんだと思います。

昔だったら「ミルクをあっためる以外、何に使うんだ？」と思ってただろうこの小さなソースパンも、思った以上にいろいろと使えることがわかりました。大人になる楽しみはこんなところにもあったんですねぇ。

まずはやっぱりオイルです。

ニンニクオイルやクミンオイルのように、油に香りを移す時にとても便利。量がちょっとでいい時に、量に対して大きな鍋やフライパンしかないと「そこまでしなくてもいいか」と面倒に感じやすい気がするんですけど、これだとジャストサイズだし、軽くて手に取りやすいのも、調理に対して腰が重くならないことに一役買ってると思います。

自分用にサクッとうどんを作る時も、麺を茹でてるお湯でスープを作るんじゃなくて、これでスープ用にお湯を沸かしてスープを作った方がおいしい。オートミールを茹でるのもこれだとすぐだし、蓋（あるいは蓋代わりになるもの）さえあればゆで卵も3つまで作れます。

ミルクやお湯だけじゃなく調理にも使おうと思えるのは、鍋の口が広がっているからだと思います。ミルクパンのように口がすぼまっていたらこんな風に使おうという気になりません。

僕らは道具を使う側だけど、道具によって僕らの気分も左右されてるところがあるんですよね。そう思うと「道具選びが暮らしを変える」なんて言ってしまってもいいんじゃないですかね。

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