選ぶのも集めるのも楽しい箸置き　山形鋳物の逸品はどうですか？

～「LADER」より vol.22  ～

芸術家、絵本作家、デザイナーと多才な顔を持つブルーノ・ムナーリ。

そのムナーリの本で「かたちの不思議シリーズ」というものがあります。「円形」「三角形」「四角形」の三冊からなるシリーズで、色の三原色のように、原形とも言えるその３つの形からいろんなものが成り立っているという本なんですが、やっぱりこの３つの形はシンプルながらとても力強く感じます。

この箸置きは三角こそないものの、円と四角をベースに少しだけ手を加えることで箸置きの機能を持たせてあって、そこに鋳物の細かな凹凸の質感というか量感が合わさってとても美しく仕上がっています。

モダンでありながら、どことなく日本的な匂いもするのが面白い。

箸置きは、テーブルの上で遊びを効かせやすい道具だと思います。サイズも小さいし自分しか使わないし、お箸を置ければいいだけだから、形や色で遊びやすい。

必須ではないものだからこそ、日本酒のお猪口を選ぶようにいろんな箸置きから好きなのを選んでもらったりできたら楽しいと思うんですよね。その中には食事の会話のネタになるようなものから、こういうベーシックな形のものまで幅広く揃えておきたいな、と。

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