この大きさがちょうどいい 「大川硝子」の‟手さげびん”
~「伝所鳩」より vol.20 ~
春から夏にかけてやることといえば、梅をつける「梅仕事」。
今年も精を出された方も多いと思いますが、自宅で食材を仕込んで保管しておくシーンは梅仕事に限りません。
そんな時に便利なのが、‟手さげびん”。「大川硝子工業所」から1976年より、もともとは養蜂場向けにハチミツが2kg入る容器として発売されたものです。
梅や氷砂糖は、スーパーなどでそれぞれ1kg単位で売られていることが多く、それを1対1の割合で仕込む場合、余裕をみて3Lほどの大きさの容器がベストということになります。
しかしながら、「大川硝子工業所」の手さげびんは、1.5Lとやや小さめです。半分ほどしか仕込むことができないため、1kgの梅を仕込もうと思った場合、瓶が2つ必要になるというデメリットがあります。これは梅仕事に限らず一度に仕込める量が少ないので、「大きな瓶の方がいいんじゃないか?」と思われるかもしれませんが、小さいことでのメリットもたくさんあります。
まず、一般的な3Lというサイズは、中身を入れた状態だと当然ながらそれなりの重さになります。流し台や食器棚の下に置いてあると持ち上げるのも一苦労。 ですが、1.5Lなら力が弱い方でも、さっと持ち上げることができます。
また、キャップに持ち手が付いていることで、スタッキングできないというデメリットはあるものの、より持ち上げやすく、持ち運びしやすくなっています。
そして、小さいびんのメリットはもう一つあります。それは、細かくわけることでそれぞれ違った仕込み方ができるということ。
例えば、1kgの梅を仕込める瓶だと、1kg全て同じように仕込むことになりますが、小さな瓶に分けて仕込めば、それぞれ違った仕込み方をすることができます。1つは氷砂糖で仕込み、もう1つはきび砂糖で仕込むなど、2通りの楽しみ方ができます。
小さなびんで2回に分けて仕込むのはちょっと手間に感じるかもしれませんが、小さなものにはこういったメリットがあります。おすそわけすることが好きな方なら、わざわざ器に移す必要もなく、1.5Lの瓶をそのままお届けするのもいいかもですね。
よく保存食を作る方から、「どうしても大きな瓶になることがほとんどで、収納場所に困ることが多かったけれど、手さげびんは蓋を含めても高さが20cmほどしかないから食器棚などに収まりやすく、冷蔵庫にも入るので便利です」と上手に使われている声を聞きました。
‟手さげびん”は、梅の仕込みだけでなく、小麦粉などの粉もの、だしパックやコーヒーフィルターなどを入れてストッカーとしてもご利用いただくのにも便利。そういった使い方の場合も1.5Lというサイズ感はちょうど良く、さまざまな使い方ができるので、いくつかご家庭にあればいろんな場面で活躍してくれるはずです。
蓋の色は5色。ポップでどこか懐かしい色。統一して揃えていただくのもいいですし、中身によって色分けするとひと目で分かりやすいですね。
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