ヴィンテージティーマが集まるイベント開催決定!

今日のひとしな
2023.03.02

~「free design」より vol.02 ~



一度使えば、その使いやすさの虜になる「ティーマ/teema」。
「フィンランドデザインの良心」と称され、今もなお最も偉大なプロダクトデザイナーとして語り継がれる「カイ・フランク/Kaj Franck」がデザインしたシリーズです。

3月3日(金)~3月12日(日)の期間、吉祥寺店で開催する「ヴィンテージ ティーマ フェア 2023」では、マグやカップ&ソーサーを中心に、400点以上を展示・販売いたします。

現在は製造されていないアイテムやカラー、希少な「キルタ」時代のアイテムなど、掘り出し物が見つかるチャンス。時を超え愛され続けるティーマの魅力を存分にお楽しみいただけます。


ティーマを語る上で欠かせないのが、その前身となるキルタの存在です。
キルタが開発された1952年頃のテーブルウェアといえば、華美な装飾が施された、多数のピースで構成されている「ディナーセット」を揃えるのが一般的とされていました。

華美であることにこそ価値があるとされた時代に、画期的な思想のキルタシリーズは、受け入れられるまでに時間がかかりましたが、「Smash the service!(ディナーセットを粉砕せよ)」というスローガンのもと、会社をあげての宣伝の結果、その後大ヒットを記録することになります。

しかし、発売から20年を迎えた1973年、原材料の高騰やオイルショックの影響などもあり生産終了が発表され、1975年には惜しまれつつ廃盤となりました。


ところが、国内だけではなく海外からも復活を望む声が多かったため、カイ・フランク監修のもと1981年にティーマとして生まれかわります。
素材が陶器から磁器に代わり、オーブンだけでなく電子レンジや食洗機にも対応できるようになり、より一層現代に使いやすいアイテムとなったのです。

 


ここからは、フェアに並ぶアイテムの一部をご紹介します!

コルクの蓋がついた「ミルクピッチャー」は、キルタシリーズのファーストアイテム。
当時のフィンランドの住宅は、外気をさえぎるための分厚い壁でつくられていました。その構造によって生まれる、窓の縁のスペースに置けるようにとつくられたのがこちらのアイテムです。
冷蔵庫がまだ普及していない時代に、冷たい外気を利用してミルクを保存できるようにするというアイデアは、ささやかな楽しみであるコーヒーを少しでも美味しく飲むためという、カイ・フランクのあたたかな眼差しから生まれた作品です。


日本で最も人気のあるヴィンテージティーマのカラーが「イエロー」です。温かみのある色味が食卓を華やかに彩ります。
2005年に廃盤になってから、不定期で生産されていました。釉薬がなくなってしまったため、同じ色でつくる事ができなくなり、入手するのが難しくなったカラーです。


「ティーマ コーヒーカップ&ソーサー」(左)と「キルタ コーヒーカップ&ソーサー」(右)。 キルタ時代は上部に向けて広がりがある形ですが、ティーマになってからは、ストンとストレートに近い形に。 フォルムの違いを楽しめるのも、今回のフェアの醍醐味です。

今年は、昨年以上にボリュームのある内容となりました。
フィンランドから届いた品、ひとつひとつを綺麗にメンテナンスしながら、何十年と経った今も世界中から愛され、こうして使い続けられることに改めて感動しています。

キルタ・ティーマと、たくさんのアイテムが一堂に集まるまたとない機会。
スタッフ自身もとても楽しみにしているイベントです。
ぜひ期間中に足を運んでみてください。

■ヴィンテージ ティーマフェア 2023

 

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free design(フリーデザイン)

東京都武蔵野市吉祥寺本町2-18-2-2F
TEL:0422-21-2070
営業時間:11:00-19:00
定休日:年中無休(年末年始を除く)
オンラインストア:http://www.freedesign.jp
Instagram:@freedesign_jp 

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