“信頼”から生まれるオンリーワンの椅子 「宮崎椅子製作所」

～「soup. 」「soup. Life Store」より　vol.9～

こんにちは。スタッフの野田です。
徳島県で1969年に創業した木の椅子専門の家具メーカー 「宮崎椅子製作所」。地場産業「阿波鏡台」の椅子づくりで技術を培い、2000年から自社ブランドの椅子づくりを開始しました。

宮崎椅子製作所の椅子づくりは「デザインワークショップ」から始まります。国内外のデザイナーと職人が、木粉にまみれながら原寸試作を一緒にチェック。現場で手を動かしながら生み出すワークショップスタイルと、デザインと確かな技術を一つに実らせる現場の力、「デザイナーと職人の信頼」が宮崎椅子製作所の原動力です。

ワークショップから生まれた個性豊かな50を超える椅子やソファ、テーブルたち。選べる木の種類はなんと基本７種類、そして選べる生地のバリエーションも豊富、さらに高さ調整も可能です。「必要なものを、必要なとき、必要な分だけ」。木取りから一貫して自社生産でオンリーワンのできたての椅子を使い手に届けています。

弊店では「椅子から始める」インテリアプランをおすすめしています。マイチェアという言葉もあるように、家具の中で、一番暮らしに寄り添うのが椅子と言っても過言ではありません。言い換えると暮らしの快適度に関わる一番大事な家具とも言えます。必ず快適な時間を過ごせる、必ず安心できる場所がある。「つくり手と使い手の信頼」が暮らしの豊かさにつながります。

座面の高さや硬さ、背中の感触、アームの高さに長さ、姿勢の変えやすさなど、好みは人それぞれです。体格によって、性別によっても大きく変わります。さらにメンテナンス性や大きさ、重さなど、大事にする項目はたくさん。ダイニングセットの椅子はすべて同じもので揃えるのも選び方の一つですが、暮らす人それぞれのマイチェアを組み合わせ、その椅子たちと相性の良いテーブルを合わせる、といった流れを弊店はおすすめしています。

宮崎椅子製作所のものづくりへの想いと、弊店のコンセプトはしっかりマッチし、お客様のオンリーワンのマイチェア選びには欠かせないメーカーの一つです。
中でも弊店で人気の高い椅子「No.42」。デンマークモダン家具デザインを牽引した１人、カイ・クリスチャンセン氏が1956年にデザインした名作椅子です。その構造から生産が難しくデンマークではしばらく製造中止となっていました。高い木工技術が求められるこの椅子は、カイ氏と宮崎椅子製作所との出会いをきっかけに、ワークショップを重ね、より改良され、2008年に見事に復刻されました。

ゆったり、ふっくらとした快適な座り心地や、もたれかかった時に可動する背もたれ。エッジの効いたハーフアームと傾斜した後脚のフォルムなどが特徴です。
デザイン性はもちろん、日本でも支持が高い理由がいくつかあります。コンパクトな日本の住空間でも立ち座りをスムーズにできるハーフアームがそのひとつ。また、オリジナルの座面高は欧米人向けでやや高めですが、完全受注生産のため１cm単位で高さ調整が可能で、小柄な方にも問題なくフィット。そして空間と調和する樹種を選び、好みの生地を張ることができる。このきめ細やかな対応は宮崎椅子製作所だからできることです。

そして最後に、宮崎椅子製作所と私たち販売店との「信頼」。宮崎椅子製作所には「営業さん」はいません。いつも、どんなときにも、懇切丁寧に対応していただけるのは、宮崎社長をはじめ、現場のみなさま。工場や展示会でもいつもの方々。顔が見える関係性は一番の安心につながります。スタッフさんは決して多いとは言えません。「社内でも顔が見える関係性を築き、現場に無理をさせない生産体制が大事。それがだいたい30名。販売店を信じて、生産に徹します」社長の言葉から信頼関係の大切さが伝わります。

デザイナーと職人、つくり手と使い手、販売店とのパートナーシップ、互いの「信頼」から生まれるオンリーワンの椅子。あなたのマイチェア探しもぜひ。

★取り扱い店舗　soup.、soup. Life Store、ミュージアムショップYAGURA

←「soup.」「soup. Life Store」の今日のひとしなはこちらから

←このほかの「今日のひとしな」はこちらから