意思を受け継ぐ、成井窯のうつわ

今日のひとしな
2024.07.30

〜「ao+水玉/アオトミズタマ」より〜 vol.30

 

成井窯は1970年に栃木県益子にて成井恒雄さんが築窯し、恒雄さんが亡くなられた後もその意思を引き続き、今もその土地で蹴り轆轤で作り、年数回今も残る登り窯で焼くという昔ながらのスタイルでうつわを作り続けています。



益子陶器市に伺った際に火入れ前の登り窯を見せていただきました。



お話を聞いている間にも、次々と一般のお客さまがいらして、ひとりひとりに分け隔てることなく登り窯のこと、うつわのことをお話する姿に一人胸が熱くなりました。
おごらず、謙虚に、ユーモアをもって、日々のうつわを作りつづけるということ。ひたむきな焼き物への情熱と実直さが器ににじみ出ている感じがします。



ひとつひとつの器にエピソードがあって、選ぶ時間も楽しいものでした。
成井窯さんとの出会いは点と点がつながって線になるように、自然と今のタイミングだったように感じます。お店でご紹介するまでのお話もいつかできたらいいな。



今回初めてのご紹介となりましたが、知らずに手にしてくれた方も自然と引き寄せられるような圧倒的な存在感。「生き物に触っているみたい」ってそんな言葉で伝えてくれた方も。その言葉にわたしも何度も頷いて。離れ難いな。
私の手の記憶に残るように最後に触れて、撫でて、撫でてお客様にお渡ししました。
うまく言葉で表せないけど泣きそうになるくらい胸がぎゅっとなる。琴線に触れるとはきっとこういうことだ。

そんな器に出会いご紹介させていただけることがとても嬉しいです。またご紹介できるよう日々を重ねていこうと思います。



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ao+水玉/アオトミズタマ

青森県弘前市元寺町21番地1F
TEL:0172-55-9962
営業時間: 11:00~18:00
定休日: 木曜定休
https://aotomizutama.theshop.jp/
Instagram:@aotomizutama

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