ヨーロッパ輸出用に作られた日本ヴィンテージの白磁
~レクトホール vol.13 ~
今日は、日本で作られたヴィンテージの白磁の器についてご紹介します。
レクトホールで扱っているこちらのタイプは、主に1950~60年代のものです。当時ヨーロッパへ輸出するため、日本で有数の歴史ある陶器の産地、美濃や瀬戸で、シンプルな白い器が作られていました。ほとんどが磁器ですが、中央のマグカップはもっと古く1920年代頃の陶器製です。
写真中央右寄りの四角い器は、航空会社で使用された機内食用。ミニマムな長方形です。左から2列目の仕切りのある小皿は、おそらく元々はパレットとして作られたもの。お醤油や薬味を入れたり食卓で活躍しそう。食パン型のお皿などユニークなデザインもあります。
究極にシンプルで、使い勝手のよいお皿やカップもたくさん。でもどこか、今にはないディテールを感じるところが魅力です。ちょっとした角張った部分や取っ手の形、端に少しだけあるレース模様など、クラシカルな一面と現代にフィットするスマートさ、作り込まれていない匿名性など、なんとも言えず好きです。
デッドストックの状態で保管されていたため、使用感はなく、古いものが苦手な方にも気持ちよくお使いいただけると思います。お値段も手頃なので、普段使いに最適です。かつてはヨーロッパに輸出後に、絵付けされることもあったようですが、輸出の前に保管されていたシリーズなので、どれも真っ白。どのご家庭にも馴染みやすい洋食器として、お楽しみいただけます。
ヴィンテージの白磁器
¥800+tax~
クリーンでジェンダーにとらわれない服、装飾や汚れをそぎ落とし、シンプルで清潔感のある仕上がりを目指したアンティーク家具、個性が光る作家ものの器などを扱うショップ。デイリー連載「今日のひとしな」のコラム執筆は、オーナーの廣田佐知子さん。
東京都渋谷区恵比寿南2-15-6 greenhills GF TEL 03-3716-1202
12:00~19:00 月曜定休 http://rectohall.com
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