【香菜子さん連載】vol.13 手土産はかわいく包んで【後編】
小さなものを、かわいく包むのが大好きという香菜子さん。そのルーツは、子供のころにまでさかのぼります。
「キャラメルとかミルキーとか、いろいろなキャンディを小さな袋に詰め合わせて、お菓子屋さんごっこをしていました。かわいくラッピングできたからっていう理由で、かなり高値で家族に売りつけていましたね(笑)」
さらに、驚きのかわいいエピソードは続きます。
「当時、実家の近くの川ではシジミが簡単に採れたんですけど、それを小さな袋に入れてみたら本当に売り物みたいで、友達と『これでお店屋さんできるね』ってなって(笑)。たまたまその友達の家が魚屋さんだったので、『シジミあります』という手書きの看板を作って、お店の片隅で売らせてもらったんです」
そう、香菜子さんは子供のころから、小分けにして包むことの楽しさを知っていたのです! そこで今回は、そのお店屋さんを再現。お題はこちら、ビスケットです。
「パラフィン紙で包んだら、かわいくなりそう。まずは“試し包み”をしてみますね」
さらに、香菜子さんのブランド「Lota Product」のロゴスタンプを! わー、オリジナル感出そう~。
……と思っていたら、ここで事件が!
ビスケットを包もうと、パラフィン紙を裏返したら……
ひゃー、乾いてない! テーブルにインクがついてしまいました。急いでごしごし。ツルツルのパラフィン紙にインクはつかないのでしたー。失敗失敗。
気持ちを切り替えて、小さな紙袋に変更。スタンプを押して、ビスケットを2つずつ入れます。
かわいい~。こんなかわいいお菓子屋さん、儲かりそうです(笑)。
そして、さきほどから気になっていた、部屋の片隅に積まれていたこの箱たち。
「今度のワークショップで使うソイキャンドルを入れるパッケージです」。おしゃれなパッケージですね~と感心していたら「これ、シールを貼っただけなんですよ」と香菜子さん。えええ~?
あ、これ、文房具店によくあるラベルシールですね。最近はこういうゴールドカラーもあるのですね。
シールに直接、文字を書くことで「特別感」と「おしゃれ感」がアップします。
どれもこれも、ちょっとした工夫で、グーンとかわいくなってしまうのですね。ぜひみなさんも、気軽にトライしてみてくださいね。
Profile
香菜子
モデル、イラストレーターとして活躍するかたわら、ホテル備品をイメージした雑貨ブランド「ヴィルヘルムス」を準備中。近著は『香菜子さんの服えらび。』(主婦と生活社刊)。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。