つるつるの漆器、ざらざらの漆器、さらさらの漆器の手触りのひみつ
〜「アイダシュン」より vol.5〜

マーブル模様が美しい、漆芸家竹森滉(たけもりあきら)さんが手がける、さざなみ漆器。
墨流しという技法から作られる、その瞬間にしか生まれない唯一無二の一点物。瀬戸内をイメージした鮮やかなブルーと、珍しい白漆を使った作品が特徴です。

ところでみなさま、どんな手触りを想像をされるでしょうか?つるつる?さらさら?はたまた、ざらざらでしょうか?
たとえば、香川漆器の「こま塗り」や「後藤塗」はつやっとしていて、つるつるの手触り。「象谷塗」はさらさらとしていてマットな手触り。さざなみ漆器さんの漆器は、表面がザラっとしているものもあります。
調べるより確実。ということで、直接竹森さんに伺ってみました!
まずは、その漆を塗る道具の違いから。刷毛で塗ったり、ヘラで塗ったり、布やガーゼを使ったり。次に、塗り方の違いから。左右に動かしたり、ぽんぽんと叩いたり、拭き上げるように塗ったり。また、塗る回数によっても違うそうです。回数が多ければ多くなるほど、つやっとした仕上がりになるそう。
そして、一番驚いたのがコレです!漆に混ぜる材料の違いから。
さざなみ漆器さんの漆器のぽこぽこっとした小さな盛り上がりは、なんと漆に「とうふ」を混ぜて作られているそう。大豆から作られるあのお豆腐です。(初めて「とうふ」と聞いたときは豆腐ではなく「トーフ」という、何か特別な材料があるんだと思い、聞き返してみると本当に豆腐だったのでアゴが落ちました)
なんでも、漆にタンパク質を混ぜると粘り気が出るので、表情をさまざまに変えられるそう。昔の人は身近にある食べ物、豆腐やご飯や卵白などを使って工夫されていたそうで、奥が深いなと思ったと同時に、その知恵に感心させられました。


さて、今日は漆器の手触りのひみつについてお話させていただきましたがいかがだったでしょうか?「知らなかった!」「面白い!」「触ってみたい!」と思われた方がいらっしゃったら、とても嬉しいです!
また私のように「とうふ」を漆器づくりの特別な材料だと想像された方がいましたら、ぜひ友達になりましょう。
さざなみ漆器 竹森滉 ぐいのみ | アイダシュン
さざなみ漆器 竹森滉 皿 | アイダシュン
さざなみ漆器 竹森滉 コースター | アイダシュン
さざなみ漆器 竹森滉 箸 | アイダシュン
さざなみ漆器 竹森滉 デザートスプーン | アイダシュン
香川県高松市牟礼町大町103-8
TEL:090-9220-8541
営業時間:11:30-17:00
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