香川の伝統織物“保多織(ぼたおり)”を、もっと身近に

今日のひとしな
2025.11.21

〜「アイダシュン」より vol.21〜

伝統織物と聞くと、2・3歩引いて捉えてしまいそうですが、今日はそんなイメージを払拭してくれる、普段使いにもぴったりの保多織(ぼたおり)のアイテムをご紹介します。保多織とは、江戸時代から伝わる香川の伝統織物。


「多年を保つ」ことが名前の由来となるほど、柔らかな肌触りと、優れた耐久性を兼ね備えているのが特徴。また、糸を浮かせる独自の織り方によって、ふんわりと軽やかな風合いが楽しめます。


船の形をしたブローチは、生地を正方形に仕立て、折り紙と同じように折り上げ、すべて手縫いで仕上げています。胸元にはもちろん、スカーフやバッグに添えたり、小さなインテリアとして飾るのもおすすめです。一つひとつ表情が異なる、世界に一つだけのアイテムです。


コラージュシュシュは、色柄の異なる保多織生地を組み合わせ、大判でボリュームのある仕上がりに。素朴なあたたかみの中にも、ふわっと華やかな存在感があり、コーディネートのアクセントにぴったり。こちらも一点一点異なるデザインで、手に取るたびにときめきを感じられる作品です。


こちらの作品を手掛けるのは、香川県高松市にあるアトリエショップ「ブティック june」さん。デザイナーの吉原 潤さんは、肌が弱かったご自身の体験から「自分のための服をつくりたい」と独学で洋服づくりを学びました。縫製工場で技術を習得し、2018年にブランドを設立。2025年10月には、フランス パリ コレクションへの出展も果たすなど、国内外で注目を集めています。
アトリエは、アイダシュンから車で15分程の場所にあります。吉原さんはとっても気さくな方で、「使い方がわからないなど、どんなこともお気軽にお尋ねくださいね」と笑顔で話してくださいました。

伝統を大切にしながら、今の暮らしに寄り添う保多織。
そして、香川を拠点に世界へ歩みを進める、吉原さんの今後のご活躍から目が離せません。

ブティック june 吉原潤 船のブローチ(保多織) | アイダシュン
ブティック june 吉原潤 保多織コラージュシュシュ | アイダシュン

 

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アイダシュン

香川県高松市牟礼町大町103-8
TEL:090-9220-8541
営業時間:11:30-17:00
定休日:火・水(祝日は営業)
https://byage18shop.base.shop/
Instagram:@aidashun1001

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