実家を思い出すアルミ鍋

今日のひとしな
2026.03.27

〜「SONNE(ゾンネ)」より〜 vol.27


子供時代の思い出がどんどん薄れていくほど歳を重ねてきている中でも、見た瞬間その当時に戻るような絶対に忘れないもの(こと)ってありますよね。これを見た瞬間その当時の風景が一気に蘇ったのが、アルミの両手鍋です。


もう今では当店のリピート商品として定着していますが、仕入れた当時懐かしすぎて興奮しました。
インスタントラーメンを食べる時にはこのアルミ鍋で必ず出されていました(鍋敷きではなく、折りたたんだ新聞紙の上が必須です)。どんぶりで食べるよりもなぜか美味しく感じる不思議な魅力があります。


昭和32年頃から製造されているアルミ鍋です。
当初はインスタントラーメン用で開発された商品ですが、一人鍋やあさりの酒蒸し、湯豆腐、鍋うどんなど、結構幅広い料理に使えます。おでんや煮物などの残りものを温めたり雑炊をパッとつくりにも手軽に使えます。
この手軽さの一番の理由は「軽さ」だと思います。満水にしても軽々片手で持てます。軽いので、洗うのも棚から出すのも億劫ではありません。毎日手に取る道具として、この上なく心強いです。


アルミ鍋の特長として、熱伝導率がとても高いことです。高いと何が良いかというと、高いことで鍋底から側面まで均一に熱が回りやすく短時間で調理温度に到達します。そのため、煮物や湯沸かしはもちろん下ごしらえにもとても向いています。時短を叶える便利道具です。
昭和の生活文化が思い出されるような、このアルミ鍋にはレトロさを感じます。最近ではこういった古き良き調理道具が再注目されているようです。現代的な華やかさはないものの、金属の質感と道具としての佇まいが懐かしく、生活の匂いをガツンと感じさせてくれます。


実家ではこの両手鍋は揚げ物時の下ごしらえ用としても出番が多かったです。小麦粉と卵、パン粉をそれぞれ入れた鍋に肉や魚など入れます。取っ手持ってシャカシャ横に揺らすだけで満遍なくいきわたります。
手を汚さずにできるこの作業は子供ながらにもすごく好きな作業で、この時は率先してお手伝いしていました。調理以外の意外な使い道です。

丈夫なシンプル構造なので、長く使えます。長年使ってると鍋肌がくすんではきますが、磨けばある程度輝きが戻ります。使い方次第では何十年もあなたのおそばにいます。
実家のは私が小さい頃からあったらしいのでかれこれ40年ぐらい。アルミ鍋の力もすごいですが、物を大事にしてきた母もすごいです。
昔から今も続いてるモノというのは尊敬に値する実力の持ち主ばかりです。昔から今までなぜこんなにも長く愛されてるかは、「使えば使うほど」「月日が経てば経つほど」に答えが見えてくるのかもしれません。


ラーメンがなんて美味しそうに見えるんでしょう(見ながらお腹空いてきました)。ラーメンにとってはこのアルミ鍋は魅力を一番に引き出してくれる最高のステージなのかもしれません。

最後まで読んでくださりありがとうございます。今日も皆さまにとって心地良い一日になりますように。

 

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SONNE(ゾンネ)

宮崎県都城市上川東1丁目18−6
TEL:0986-77-2782
定休日:毎週水曜日
営業時間:10:00〜19:00
https://sonne2011.com/
Instagram:@sonne2011_

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