空間の雰囲気作りに。ヴィンテージの照明
~レクトホールより vol.20 ~
今日はアンティーク&ヴィンテージの照明についてご紹介します。
十数年前、デンマークに行った時、それまであまり意識していなかったペンダントライトやウォールライトがとても気になりました。
ホーローやガラスのツヤっとした質感にうっとり。照明器具自体の存在感とそれが作り出す光の重要性に気がつきました。
北欧は日照時間が少ないため、明かりが大切。それで元々デザインに対する意識が高い文化と相まって、美しい照明がたくさん生まれたのですね。
レクトホールを始める前は、リムアートという名前でアートブックとアンティーク家具の店をしていました。そこでは本が主役。本をゆっくり読める豊かな空間というコンセプトで、インテリアはテーブル、チェア、そして照明を中心に販売していました。
その頃は特に、バウハウスの頃のドイツのデスクランプやウォールランプに惹かれていました。クリスチャン・デルによるKaiser Idellや、マリアンヌ・ブラントのKandemのランプ。ゆるやかなアームやシェードの丸み、削ぎ落とされたものこそ豊かと感じられるデザインです。
今でも大好きですが、最近はよりアノニマス(匿名性)なデザインのものも、集めるようになりました。
ペンダントランプシェード(フランス) ¥23,000+tax
フランスの少し小振りなホーローのペンダントランプは、ほぼ定番として扱っています。工業用のような素っ気ないデザインですが、このサイズ感が可愛らしい。古いものなので多少傷はありますが、デッドストックならではの状態の良さも魅力です。
空間の雰囲気作りのために、明かりは重要です。素敵な家具や内装でも、明かりが白過ぎたり強過ぎたりすると、印象がかなり変わってしまいます。
ウォールランプやデスクランプを、対象物に向けてではなく白い壁に向かって照らすのもおすすめです。柔らかな明るさと余白のある美しさも、感じられると思います。
アンティーク&ヴィンテージランプ
※ソケットやコードはアンティークではなく新しいものに変えて付属しています。口金がE17であれば白熱電球、電球形蛍光灯、LED電球もお使いになれます。暖かみのある電球色がおすすめです。
クリーンでジェンダーにとらわれない服、装飾や汚れをそぎ落とし、シンプルで清潔感のある仕上がりを目指したアンティーク家具、個性が光る作家ものの器などを扱うショップ。デイリー連載「今日のひとしな」のコラム執筆は、オーナーの廣田佐知子さん。
東京都渋谷区恵比寿南2-15-6 greenhills GF TEL 03-3716-1202
12:00~19:00 月曜定休 http://rectohall.com
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