紙袋のような瀧川かずみさんのワックスクロスバッグ

今日のひとしな
2016.02.23

~レクトホールより vol.23 ~

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今日は瀧川かずみさんのワックスクロスバッグをご紹介します。


23_ワックスクロスバッグ_1


まるで、ワックスペーパーで作られた紙袋のようなバッグ。実は、キャンバス地をコーヒーや紅茶で染め、その上からロウ引きを施したものです。

このバッグを作っているのは、瀧川かずみさん。レクトホールをスタートした2012年に開催した、吉田直嗣さんの器の展示を見にいらっしゃったのが、出会いでした。

紙? 布?? 無駄のない潔い印象のバッグを持った瀧川さんに、素敵なバッグですねと話しかけると、なんとご自分で作られているとのこと! ワックスペーパーに魅力を感じつつも、使い捨てになってしまうところに切なさを感じていた多摩美術大学彫刻学科の学生時代、彫刻作品を制作している過程で、作業着に偶然ワックス(ロウ)がかかったことからの発想で生まれた作品だそうです。


23_ワックスクロスバッグ_2


ぜひレクトホールに置かせてほしいとお願いすると、大変嬉々とした表情をされたのを覚えています。商品としてよりも、作品として取り組まれていた元々の姿勢を尊重しながら、打ち合わせ、試作を重ねて、いよいよ店頭へ。

あれから4年。今ではすっかりレクトホールの定番となり、街で見かけた時は感慨深い気持ちになりました。

取っ手のない袋型はインテリアにも。

23_ワックスクロスバッグ_3


初めは固く、まるで立体作品のようですが、使い込むうちに柔らかく経年変化も楽しめます。しわが入り過ぎてしまったら、ドライヤーをかけたり、オーブンシートに挟んでアイロンをかけたりすればまた元の状態に近づきます。長く愛着が持てる一品です。

このようなカラーバリエーションもあり、在庫がないものは受注生産も承っています。

23_ワックスクロスバッグ_4


明日は瀧川かずみさんのキャンバス バスケットをご紹介する予定です!

kazumi takigawa
トートバッグ ¥6,000+tax~
袋 ¥2,500+tax

RECTOHALL(レクトホール)

クリーンでジェンダーにとらわれない服、装飾や汚れをそぎ落とし、シンプルで清潔感のある仕上がりを目指したアンティーク家具、個性が光る作家ものの器などを扱うショップ。デイリー連載「今日のひとしな」のコラム執筆は、オーナーの廣田佐知子さん。

 

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12:00~19:00 月曜定休  http://rectohall.com

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