「かごや春」が編んだ、あけびの蓋付きかご
~ musubi(むすび)より vol.25 ~
おとぎ話の中で浦島太郎が龍宮城からの帰りに乙姫さまから「何があっても絶対に開けてはいけない」と言われて手渡されたのは玉手箱。開けてはいけないと言われると余計に気になるものだけれど、そうでなくても蓋がついた箱やかごというのは、開ける度に楽しみが広がるものだ。何か大切な、心躍るものが中に納められているかもしれない、その期待が気持ちを高揚させるのかもしれない。
東北の山々に自生するあけびの蔓は、地面をはって雪に埋もれながら育つから強くて美しい。青森県・弘前であけび細工を学んだ「かごや春」さんが、ひとつひとつ仕上げる 蓋付きかご。
レース編みのような愛らしい縁編み、丸いドーム型の蓋の意匠は、どこかノスタルジックな空気をまとっている。
玄関先に置いて鍵や印鑑などを入れたり、棚に置いてとっておきのおやつを入れたり。何か大切な、心躍るものの居場所に。仕舞い込まず、目に見える場所に置いて日々使うことが一番のお手入れになることでしょう。
普段の暮らしに、ささやかだけれど美しく、しっかり寄り添ってくれる日用品や雑貨をセレクトしたお店。「今日のひとしな」の執筆は、店主の坂本眞紀さん。
東京都国立市富士見台1-8-37
TEL:042-575-0084
営業時間:12:00~18:00
定休日:日、月曜
WEB:http://www.musubiwork.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/musubiwork/
instagram:https://www.instagram.com/musubi_work/
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