なんでもチーズ焼きの朝ごはん
「ボクノワタシノ」の佐藤いよこさん vol.2
こんにちは、横浜元町「ボクノワタシノ」の佐藤です。
朝、起きたとき、「うっ、さむっ」と思わず言ってしまうような日が増えてきました。連載2回目の今日は、アツアツ「なんでもチーズ焼き」の朝ごはんです。
「なんでもチーズ焼き」とは、シチューやカレーの残り、スープなどにチーズと好きなものを入れてオーブンで焼く、ただそれだけのおかずです。これがね、とっても簡単で美味しく、身体もあったまるのですよ。
この日は、かぼちゃスープに野菜とゆで卵、パン、モッツァレラチーズを入れて焼きました。
一見、手が込んでいるように見えるところがミソで、オーブンで焼いている20分の間に他のおかずを用意したり、洗濯ものを干したり(ごはんの支度と同時進行なので)、愛猫のパピさんにごはんをあげたりと、時間が有効に使えるところも好きな理由かもしれません(笑)。
アツアツです。スープを吸ったパンは、おこげもできてサクとろです。
この仕事をはじめたばかりの頃、ある作家さんに「グラタン皿を作ってほしい」とお願いしたことがあります。「できました!」と連絡があり、いそいそと取りに行ったところ、そこで私を待っていたのは、家族4人前のグラタンを入れるような大きな長方形のうつわでした。
え? グラタン皿って……こういうものだっけ?と、「?マーク」が頭の中でぐるぐるまわる私を見て、その人は「グラタンって取り分けて食べますよね」と一言。そうか……そういうパターンもあるよな、うん、間違っていない。お礼を言って持ち帰り、とにかく使ってみようと試みたら、なんと我が家のオーブンレンジには入らないことが判明。そんな、とほほ体験を思い出します。
さて、やけどに注意しながら、ハフハフ言って食べる「なんでもチーズ焼き」。最近は耐熱のうつわも、いろいろな形やサイズのものが出回っています。
<写真左上から時計回りに>
*ソーサー付きグラタン皿 宇田康介
*耐熱皿(大) 吉永哲子
*グラタン皿(黒と茶) 宇田清(※宇田康介さんのお父さんで、昔ながらの職人さんです)
*耐熱パン 鈴木正彦(※現在販売のものは、サイズが変更になっています)
*耐熱皿(中) 吉永哲子
「ボクノワタシノ」の耐熱のうつわは、基本一人前用です。
直火OK。うんうん、冷ご飯とおだしで雑炊もできるね。
オーブンOK。うんうん、ケーキも焼けるね。
ちょっと大きめ。うんうん、ラザニアを作って取り分けるのもいいね。小鍋感覚で使うのもおすすめです。
あぁ、素晴らしきかな、耐熱のうつわたち。
そして熱々のうつわを受け止めるのは、お皿にもなるチーク無垢材のトレー。塗装を施していないオリーブオイルフィニッシュの木製品は、料理を直接盛り付けても安心です。しかもチークは水にも強く、カトラリーとしても優秀なのです(今日使ったスプーンとフォークもチークです)。
冬支度がすすんだ我が家のテーブルも、最近は布を使うようになりました。四隅をチクチク縫っただけのテーブルクロス。秋冬に、えぇ~ブルーですか、ええ、この色大好きなので。
光の加減で緑っぽかったり、紺色っぽかったり、これが一枚あるだけでテーブルの雰囲気も変わります。テーブルクロスを追加して、あったかい朝ごはんを食べるシアワセ。
ではまた来週。
横浜・元町近くにある、日常使いの器を扱うお店。モノだけでなくコトも楽しめる「箸置きづくりのワークショップ」や、器の再生「金継ぎ相談会」も開催している。「器店主の ある日の朝ごはん」コラムの執筆は、店主の佐藤いよこさん。
神奈川県横浜市中区山手町52-7
TEL&FAX 045-681-2388
営業時間:11:00?17:00
定休日:月、火曜(祝日の場合は営業、翌日休み)
http://www.bokunowatashino.com
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