稲わらを今の暮らしに取り入れる「wara design laboratory」
~designshop(デザインショップ)より vol.6 ~
「wara design laboratory」は、「designshop」が企画から製造販売まで手がけている、稲わらのオリジナルブランド。今日のひとしなは、稲わらブランド企画担当より紹介します。
私たちの主食、お米の稲を使ったわら細工。昔より東北地方を中心に、草履、鍋敷き、蓑や腰掛けなど、身のまわりにわら細工が沢山あり、生活に欠かせないものだったと、作り手の職人さんから教わりました。わら細工を使っていた当時の暮らしについて、職人さんの思い出話が止まらなかったのがとても印象的で、わらがそんなにも生活の身近にあったのだと、驚かされました。
こちらは、資料として保存している草鞋。精巧に編み込まれているクオリティの高さと、形がとてもかっこ良いです! これが昔からあったとは驚きです。このブランドの企画の段階でも、職人さんから出来あがるものをみては、感心することしきりでした。
昔から伝わる知恵が詰まったこのわら細工を、今の暮らしに馴染むプロダクトとして提案するのが「wara design laboratory」です。1つ1つ丁寧に編み上げた手仕事の温かみと、現代のライフスタイルに馴染むシンプルなデザインが魅力です。
これからの季節にぴったりな鍋敷き。南部鉄器や和のものに合わせやすいのはもちろんなのですが、実は洋食器にもとても合うんです。ケトルに合わせやすい、薄い形状にデザインしています。
ひときわ存在感を放つのは、わらのバスケット。このずっしりとした厚みと温かみは他にはない魅力です。昔使われたわらのお櫃(ひつ)の編み方を応用してデザインしています。食卓に、ほっこりとした印象を与えてくれます。
稲わらを今の暮らしに取り入れて、その良さをぜひ実感していただきたいです。
文 岡部春香
シンプルライフ、クオリティライフにふさわしい、流行に左右されず末永く使える優れた商品を発信するショップ。「今日のひとしな」コラム執筆は、オーナーの森 博さん、店長の鹿野幸祐さん、広報の杉江厚子さんをはじめとするスタッフのみなさん。
東京都港区南麻布2-1-17 白ビル1階
03-5791-9790
営業時間:11:00~19:00
定休日:土、日、祝日
http://www.designshop-jp.com
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