ロングセラーの多機能収納「Boby wagon(ボビーワゴン)」

今日のひとしな
2017.11.07

~designshop(デザインショップ)より vol.7 ~


今日ご紹介する「ボビーワゴン」は、その名を知らずとも、みなさんも一度はショップや雑誌で目にしたことがあるかもしれない、そのくらい有名で人気のある収納ワゴンです。

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イタリアのデザイナー・Joe Colombo(ジョエ・コロンボ)が1970年にデザインしたもので、「必要なモノを、無駄なく効率的に収納できないか?」という疑問から、この「ボビーワゴン」が生まれたそうです。

当初は建築家が、製図道具や図面を効率よく収納するためのものだったというだけあって、細々としたものを仕分けするのに長けています。細々としたものって、片付けにくい上に“散らかった感”がすごいと思うのですが、「ボビーワゴン」はそんなごちゃごちゃを美しく収納できそうな、プラスイメージが膨らむアイテムです。

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その「ボビーワゴン」の使い勝手については、長くなるので書き尽くせないのですが、基本構造は、2トレイ、3トレイ、トレイなしの3種類。これを使いたい高さに合わせて、お好きなように組み合わせることができます。

トレイのほかに、トレイに収まらないものを気軽に収納できるフリースペース、 ビンや缶類など立てられるサイドポケット、ポスターや巻紙など立てられるフレキシブルボックスなどなど。そんなに多機能なのに、見た目はいたってシンプルで美しいなんて、よくぞここまで考えてくれました! とジョエ・コロンボさんに言いたくなります。

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「designshop」では、机の引き出し代わりに、2段2トレイの「ボビーワゴン」をそれぞれのスタッフが使っています。この高さが仕事をするときにはちょうどよく、キャスターが付いているので引き出してサイドテーブルにすれば、万が一飲み物をこぼしてもパソコンや書類が濡れることもなく安心です。

天板には3つの仕切りが付いていて、キャスターで動かした時にペンなど転がりやすいものが落ちない設計になっているという細やかさにもグッときます。

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ちなみに、別売りのオプション「アクリルプレート」を付けると、仕切りがなく平らに使うこともできますので、用途に合わせて付け替えるのもおすすめです。

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ほかにもサイドポケットをダストボックスに変身させる「サニカー」や、トレイのサイズに合わせてつくられた「インナートレイ」もオプションとして人気です。

デザインされてから40年以上経っているのに、今でも付属の専用アイテムが考えられたり、トレンドを取り入れた新しいカラーが生まれたり、買おうと思ったらすぐに買えてしまう市場があるなんて、感動すらしてしまいます。

なかなか手に入らない名作ではなく、今の時代に生きているプロダクトだなあということに、この「ボビーワゴン」の魅力を感じずには入られません。

時代が変わっても、お部屋やインテリアが変わっても、1人暮らしでも家族が増えても……どんな生活スタイルになっても、フレキシブルに変化して使える身軽な「ボビーワゴン」。知れば知るほど、本当に素晴らしいプロダクトだと思います。


文 杉江厚子

Boby Wagon|Joe Colombo

 

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03-5791-9790
営業時間:11:00~19:00
定休日:土、日、祝日
http://www.designshop-jp.com

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