不思議な結晶のオブジェ、天候予測器「tempo drop(テンポドロップ)」
~designshop(デザインショップ)より vol.24 ~
「今日のひとしな」は、スタッフ岡部のお気に入りのオブジェ、結晶を観察できる「tempo drop」です。
「tempo drop」は、17世紀のヨーロッパが起源の、ストームグラスという気象観測機器をモチーフにしたオブジェです。ガラスの中の液体が、気候や気温、湿度の変化などによって結晶化し、日々刻々と形を変えていきます。
当時の航海士たちは、この結晶の様子から後の天候や雷雨の方向を読み取ることができたと言われています。「ジュール・ヴェルヌ」の小説『海底二万マイル』に出てくるノーチラス号の中にも設置されています。この結晶化現象には謎が多く、いまだ詳細は研究途上です。
「tempo drop」の気象予測は正確ではありませんが、晴れの日は結晶が沈み、液体が澄んで透明になり、雨の日には結晶が浮遊するなど、天候による変化で結晶の観察を楽しめます。
私は小さいサイズの「tempo drop mini」を持っていて、棚に飾っています。雫の形が綺麗で、オブジェとして独特の存在感を放ちます。お部屋に置いて何ヶ月か経つのですが、結晶の形の変化に今でも驚くことがあります。雪のように繊細な結晶を作ったり、羽根のような模様がちらばったり、多様に変化する様をぼんやり観察して楽しんでいます。
植物との相性もとても良いです。窓際に置くと、結晶をよく観察できます。
こちらはお店に飾っている大きいサイズのもの。これからのクリスマスシーズンにぴったりです。
しっかりとしたおしゃれな箱に入っているので、プレゼントにも喜ばれそうです。「designshop」ではギフト包装もしています。
ネットやテレビの天気予報の情報は、やはり便利ではあるのですが、ときには「tempo drop」の結晶から天候を感じるという、アナログな天気との向き合い方もいいかもしれません。
文:岡部春香
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